『ガールズバンドクライ』に結集した東映アニメーションのCG技術 平山理志Pが狙いを語る
その音楽面については、音楽×総合クリエイティブカンパニーとして数々のヒット曲を送り出しているアゲハスプリングスが全面的に参加。トゲナシトゲアリというバンドが持つリアリティの構築に高く貢献している。この結果、MVの海外からの再生が全体の約60%と半数を超えて広く音楽好きに届いている模様。女性の比率も15%ほどあって、男性ファンが圧倒的な女性アイドルの作品にはないファン層を開拓している。
アニメ作品としての詳細は今後発表していく予定だが、音楽活動ではユニバーサルミュージックから楽曲のCDが順次発売。また、バンド自体が9月14日の公開練習ライブ開催に続いて、9月23日の『NAKAYOSHI FES.2023』でオープニングアクトを飾って一般の前に姿を現し、演奏技術を披露する。以後もリアルなライブ活動を続けていってバンドへの関心を持ってもらい、それをアニメ『ガールズバンドクライ』プロジェクト全体に反映させて盛り上げていきたい考えだ。
『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』と『THE FIRST SLUM DUNK』では、原作者のファンもアニメのファンも納得の映像を送り出せる技術力を見せた。
続くアニメ『ガールズバンドクライ』は、映画ではなくアニメの中で“イラストルック”であり1秒24フレームという初の試みに挑む。これが成功すれば日本のCGアニメーション表現は次の段階に進み、同時にバンドもののアニメーションに新しい柱を打ち立てることになるだろう。
■公開情報
アニメ『ガールズバンドクライ』
原作・企画・製作:東映アニメーション
監督:酒井和男
プロデューサー:平山理志
音楽:玉井健二
キャラクターデザイン:手島nari
CGディレクター:近藤まり、鄭載薫
©東映アニメーション
公式X(旧Twitter):https://x.com/girlsbandcry