シンガポール発のロボットバトル映画『メカバース』公開へ 吹き替えに小野賢章&花江夏樹

 シンガポール発のロボットバトルムービー『Heavens: The Boy and His Robot(原題)』が、『メカバース:少年とロボット』の邦題で2023年冬に日本公開されることが決定。日本語吹替版声優を小野賢章と花江夏樹が担当することが発表され、あわせて日本語吹替版特報映像とティザービジュアルが公開された。

 本作は、宇宙空間の自在な移動を可能にするゲート「ヘブンズ」が開発された時代を舞台にしたロボットバトルアクション映画。病弱な身体を持ちながらも、地球の豊富な資源である水を求めて来襲する火星軍から地球を守るメカ・パイロットを目指す主人公の青年・カイが、相棒のAI搭載ロボット・リトルドラゴンとの交流を通じて、ヒーローとして成長していく姿を映し出す。

 監督を務めたのは、金馬奨に20代でノミネートされた経験を持つ、シンガポールの映画界で活躍するリッチ・ホー。11年という年月をかけて本作を制作したホーは、資金繰りを含めた企画プロデュース、監督、脚本、撮影、音楽、美術・衣裳、出演の7役を担った。そして、シンガポールから始まった本プロジェクトを世界に広げ、ニュージランドで撮影、オーストラリアでCG制作、そして日本で吹替版制作と世界初公開という、世界各国のキャストとスタッフを巻き込み完成させた作品でもある。また、 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」の上映作品『もうしません!』や、カンヌ国際映画祭ショートフィルム部門、ショートショートフィルムフェスティバルやアジアで上映された短編映画『海酒』などでプロデューサーを務めた中臺孝樹が、エグゼクティブプロデューサーを務めている。

 人類が宇宙の謎を解き明かし、宇宙空間の自在な移動を可能にするゲートを発明した時代。その「ヘブンズ」と呼ばれるゲートを通して宇宙空間へ進出した人類はコロニーを拡大していたが、地球が豊富に持つ資源である「水」を求める火星帝国の攻撃によって第二次宇宙戦争が繰り広げられていた。幼い頃に戦争で両親を失った青年・カイは地球を救うヒーローになるためにメカのパイロットを育成するアカデミー、メカ・コープに入学する。頭脳は明晰だが体力はなく、メカコープアカデミーでも落ちこぼれのカイは、パートナーであるロボット・リトルドラゴンと助け合いながら厳しい訓練に奮闘するが、戦場に出たカイにはさらなる壁が待ち受けていたーー。

 本作の主人公で、幼い頃に父親を宇宙戦争で失くした過去を持地ながらも、両親と同じく前線で戦うメカ・パイロットの道を志す青年・カイの声を演じるのは、『黒子のバスケ』や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などに出演する小野。カイは、喘息持ちで体力がないためメカコープアカデミーで落ちこぼれてしまうが、相棒のロボット・リトルドラゴンと心を通わすひたむきな青年でもある。また、そんなカイの相棒かつ親友で、カイと共に成長する心優しいロボット・リトルドラゴンの声を、『東京喰種トーキョーグール』や『鬼滅の刃』などの花江が担当する。

映画『メカバース:少年とロボット』特報映像

 公開された30秒の特報映像では、亡き父への想いを胸に壮絶な戦いに繰り出す主人公・カイの姿と、相棒のロボット・リトルドラゴンの出会いの瞬間が、吹き替えを担当する小野と花江の声とともに映し出されいる。

 ティザービジュアルには、細部までこだわってデザインされたロボット・リトルドラゴンの姿が大きく切り取られている。

 そして、本人の強い希望により、本作が日本で世界初公開される理由について、リッチ・ホー監督は「ロボット・メカ作品の宝庫である国、日本でプレミア公開することはまさに私の夢でした。『ウルトラマン』や『超時空要塞マクロス』、『ドラゴンボール』シリーズなどを見て育ち、そのアクションやストーリーに魅了されてきました。日本は、世界中の人々が、ロボットや怪獣がたくさんいると夢想する場所。つまり私にとっては夢を見る人、夢を持って戦い・生きた人たちがたくさんいる場所です。私は今、この11年間の旅の物語をもって、夢を忘れてしまった多くの夢追い人にもう一度夢を見ようと呼びかけたいです」とコメントしている。

 さらに、本作の出演に際して小野と花江からコメントも到着。小野は「監督の狂気的な情熱を肌で感じ、気が引き締まりました」、花江は「監督が七刀流で11年の月日をかけて作られた大作にお声がけ頂き、とても光栄です」とそれぞれコメントを寄せている。

コメント

小野賢章

主人公カイの日本語吹き替えを担当させて頂きました、小野賢章です。11年の月日をかけて、監督が何役もこなし作り上げた作品と聞き、さらに吹き替えの現場にもいらっしゃっていて、監督の狂気的な情熱を肌で感じ、気が引き締まりました。
想いの詰まったシンガポール発の超大作メカ・バトル、是非ご覧ください!!!

花江夏樹

『メカバース:少年とロボット』にてAI搭載ロボット「リトルドラゴン」の吹替を担当します花江夏樹です。監督が七刀流で11年の月日をかけて作られた大作にお声がけ頂き、とても光栄です。ロボットではありますが、無機質な中にも温もりを感じて頂けるように声を吹き込みました。
カイがリトルドラゴンとの交流を通してどのような成長を遂げるのか、ぜひお楽しみに!

リッチ・ホー(プロデューサー・監督)

■公開情報
『メカバース:少年とロボット』
2023年冬、全国公開
プロデューサー・監督:リッチ・ホー
配給:Elles Films
2023年/シンガポール/95分
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公式サイト:mechaverse.jp
公式X(Twitter):mechaverse_jp
公式Instagram:mechaverse_jp
公式YouTube:@ellesfilms2586d

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