フランス映画『Maestro(s)』が『ふたりのマエストロ』の邦題で8月18日に公開されることが決定し、あわせて日本版予告編とポスタービジュアルが公開された。

　本作は、最悪の間違いによって互いの心と向き合うことになった父と息子の物語を描いた人間ドラマ。父も息子も、パリの華やかなクラシック界で活躍する指揮者の親子。父・フランソワは、輝かしいキャリアを誇る大ベテランで、息子のドニは指揮者として才能を発揮し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。ある日、父へ一本の電話が。それは夢にまで見た世界最高峰「ミラノ・スカラ座」の音楽監督就任の依頼だった。しかし、ドニは父の偉業を素直に喜ぶことができないでいた。翌日、ドニにスカラ座の総裁から呼び出しが。なんと父への依頼は、息子への依頼の誤りだった。ドニは父に真実を伝えなければいけない苦渋の選択を迫られる。

　主人公ドニを演じるのは、監督作『僕の妻はシャルロット・ゲンズブール』で実生活でも夫婦であるシャルロット・ゲンズブールと共演を果たしたイヴァン・アタル。そのほか、ピエール・アルディティやミュウ＝ミュウらが出演。俳優としても活躍するブリュノ・シッシュが監督を務め、プロデューサーにはアカデミー賞作品賞受賞作『コーダ あ いのうた』のフィリップ・ルスレらが参加した。

　公開されたポスタービジュアルは、息子・ドニと父・フランソワが指揮棒を振るい、対立する親子の関係性を体現している。「父が生涯をかけて掴んだオファーは息子宛の誤報だった」と添えられたコピーから、親子に起きた重大な事件と緊迫感を感じさせる。

　予告編は、ドニの授賞式に現れないフランソワがテレビで息子の姿を見ているシーンから始まる。周りからドニの活躍を祝福されるも、フランソワは無関心。そんな折に「ミラノ・スカラ座」から音楽監督就任の依頼の電話が。しかし実は誤報で、息子・ドニはスカラ座の総裁から「父ではなく自分への就任依頼だった」と知らされる。これから始まるミラノでの生活を心待ちにし浮き足立つフランソワと、父に真実を伝えなければと苦悩するドニの対比的な姿が描かれ、「僕は父さんの望む息子じゃない」と発言するドニに父が頷く衝撃なシーンも。親子の揺れゆく感情とともに、モーツァルトの「フィガロの結婚 序曲」や「ラウダーテ・ドミヌム」などクラシックの名曲が流れる。

■公開情報
『ふたりのマエストロ』
8月18日（金）ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
監督：ブリュノ・シッシュ
出演：イヴァン・アタル、ピエール・アルディティ、ミュウ＝ミュウ、キャロリーヌ・アングラーデ、パスカル・アルビロ、ニルス・オトナン＝ジラール
配給：ギャガ
2022／フランス／原題：Maestro(s)／88分／シネスコ／5.1ch デジタル／字幕翻訳：松岡葉子／PG12
©2022 VENDÔME FILMS – ORANGE STUDIO – APOLLO FILMS
公式サイト：gaga.ne.jp/MAESTROS
公式Twitter：@maestro_s_