オルガ・キュリレンコ主演作やハーマン・ヤウ日本未公開作も カリコレ2023全上映作品発表

 7月14日から8月10日の4週間にわたって開催される「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2023」(カリコレ2023) の全上映作品が発表された。

 「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション」は、2014年から開催されている、東京・新宿のミニシアター、シネマカリテが贈る映画祭。9回目の開催となる今年も、多彩なジャンルと国境を越えた選りすぐりの新作、旧作、未公開作が上映される。

 クロージング作品に決定したのは、『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二と脚本・高田亮のコンビが贈る“おかしな二人の物語”の第2弾『こいびとのみつけかた』。倉悠貴が主演を務め、芋生悠がヒロイン役を担当。さらに成田凌、宇野祥平らが共演に名を連ねている。

 一般公開に先駆けて特別にお披露目されるプレミア上映に決まったのは4作品。香港を舞台に3つの奇怪な物語を収めたオムニバス映画『失衡凶間(原題)』、農業高校を舞台に女子高生たちが動物たちの生と死に向き合いながら自らの恋愛には衝動のまま突き進む『17歳は止まらない』、川北ゆめき監督と脚本家のいまおかしんじが、若手役者たちと共に監督自身の“実話に基づく10年間”を描いた『まなみ 100%』、前作『CRYING B*TCH』(短編)が SXSW(サウス・バイ・サウスウエス映画祭 2018)に選出された津野励木監督のコメディアクション『MAD CATS』が揃った。

 そして、今年もアメリカ、日本をはじめ、アジア圏やヨーロッパなど世界の新作映画も上映。アメリカからは、オルガ・キュリレンコが暴れるまくるアクション映画『HIGH HEAT(原題)』、『ドント・ブリーズ』シリーズのスティーヴン・ラングがまたもや狂気の隠居老人を演じるスリラー映画『オールド・マン』、『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』のリメイク企画となるパニックムービー『Christmas Bloody Christmas(原題)』、さらに世界中の映画祭で40もの大賞を獲得した近未来SFサスペンスアクション『インプランテッド AI暴走』の4作品がラインナップ。

 イタリアからは、シチュエーションスリラー『ドント・スティール 強盗の果て』に加え、イタリアン・ホラーの黄金時代を築いたマリオ・バーヴァ監督の劇場用映画の遺作『ザ・ショック』が制作45周年記念としてHDマスター版で蘇る。

 韓国からは、原因不明のウイルスに感染したゾンビが華やかなソウル中心街江南地区に溢れかえるというゾンビサバイバルアクション『江南ゾンビ』、職業訓練で覚えたブルドーザーに乗り、欲深い卑怯な権力者に立ち向かう『ブルドーザー少女』の2作品。シンガポールからは、閉鎖された地下空間で繰り広げられるモンスターパニック『グアイウ 地下鉄の怪物』、中国からは、皆既日食の日に姿を消した妹を助けに、モンスターが暴れまわるパラレルワールドへ迷い込んでしまうモンスターパニックムービー『モンスター・ウォーズ』を上映。

 そしてリトアニアからは、引退を控えた警察局長の市長選出馬をきっかけに、地元エリート政治家たちによる世にも恐ろしい過去の事件が明るみになり人々が恐怖の嵐に巻き込まれる『悪魔の世代』、さらにニュージーランドからは、2007年に東部ルアトキ集落で起こった実在の事件を基に、衝動的で理性を失った群集心理を描くアクション『ザ・フォーギブン 襲撃地帯』。香港からは、『エボラ・シンドローム~悪魔の殺人ウィルス』『八仙飯店之人肉饅頭』などのハーマン・ヤウ監督の日本未公開作『ゴンタウ/降頭』がラインナップされた。

 さらに日本から、Exne Kedy And The Poltergeistsのアルバム『Strolling Planet ’74』の楽曲とキリスト教の十戒を宮崎大祐、山西竜矢、岩﨑敢志の3人が監督を務め、独自に解釈したオムニバス映画『テン・ストーリーズ』も上映される。 

 なお、今年度のシークレット作品は2作品となる予定だ。

■公開情報
「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023」
開催期間:7月14日(金)~8月10日(木)
開催場所:新宿シネマカリテ (東京都新宿区新宿3丁目37-12 新宿NOWAビルB1F)
入場料金:新作1600円均一(リピート割で1300円)、旧作1100円均一
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