『らんまん』志尊淳、豊かな表情で視聴者の心を鷲掴みに 竹雄として表現する実直さ

 志尊が表現する竹雄は、いつも相手の目をまっすぐに見つめ、自分が抱える使命感を精一杯に伝えてくれる。万太郎からクビを言い渡された時の悔しそうな表情も、綾と参加した祭りでの幸せそうな笑顔も、志尊は竹雄の気持ちを表情だけでしっかりと語る。「目は口ほどに物を言う」という様子を体現するかのごとく、豊かな表情で視聴者に竹雄の気持ちを伝えてくれるのだ。志尊の豊かな演技は、まさに視聴者の心をがっちりと掴んで離さない。

 自由を知った万太郎や綾と同様に、第5週の竹雄もまた、自由の身になった。万太郎の面倒を見る必要もなければ、峰屋に残れと誰からも命令されていない中で、今度は竹雄が自らの意思で万太郎と苦楽を共にすることを選んだのだ。だから、この東京行きは万太郎の門出であると同時に竹雄の門出でもある。視聴者はこの時の万太郎と竹雄の旅立ちのシーンについて「竹雄の自由意思で決めたのが素晴らしかった」、「竹雄がついてきてくれるから安心」などとSNSに寄せている。まさに、神木と志尊が作り出した感動の瞬間だった。

 次週からは、いよいよ万太郎と竹雄の東京暮らしが始まる。気になることはたくさんあるが、竹雄がついていれば万太郎はきっと安心だろう。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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