ヨーロッパ企画オリジナル長編映画第2弾『リバー、流れないでよ』初夏公開 共演に早織ら

 劇団・ヨーロッパ企画と下北沢の映画館・トリウッドがタッグを組み、2020年に制作・公開された映画『ドロステのはてで僕ら』に続くオリジナル長編映画第2弾『リバー、流れないでよ』が、2023年初夏に劇場公開されることが決定した。

 前作同様、劇団代表の上田誠が原案・脚本、ヨーロッパ企画の映像ディレクターである山口淳太が監督を手がけ、ヨーロッパ企画のメンバーが総出演する本作。製作・配給をトリウッドが担当する。

 本作は、京の奥座敷と呼ばれる貴船の静寂の中で、“繰り返す2分間のループ”から抜け出せない人々の混乱を描くグランドホテル形式のタイムリープコメディ。冬の貴船の情緒や、そこで生まれる小さな恋のエピソードが散りばめられる。京都の貴船神社と老舗料理旅館「ふじや」の全面協力を得てロケが行われた。

 ふじやで働く仲居のミコト役をヨーロッパ企画の藤谷理子が務めるほか、料理人見習いのタク役で鳥越裕貴、ふじやの女将・キミ役で本上まなみ、ふじやに宿泊中の作家・オバタ役で近藤芳正、仲居のチノ役でヨーロッパ企画本公演の客演でもお馴染みの早織が出演。そしてヨーロッパ企画メンバーが、旅館の番頭や料理人、宿泊客や猟師役で総出演する。撮影は『サマータイムマシン・ブルース』のカメラマンである川越一成、美術は相馬直樹がそれぞれ担当する。

 あわせて公開された写真は、カメラマン・濱田英明が撮影。貴船川をバックに、ミコト役の藤谷の姿が収められている。

 また、本作の完成及び国内外での上映に向けたクラウドファンディングの実施が決定。クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」にて、3月8日0時よりスタートする。台本やメイキング動画、エンドロールへのクレジット掲載、濱田英明撮影によるキャラクター別ポストカード、角田貴志によるイラスト入りステッカーなど、様々なリターン(特典)が用意されている。

コメント

上田誠(原案・脚本)

僕らは劇団ですが映画に目覚め、僕らにしか作れないし作ろうとも思わない映画をやっていくことに決めました。今作はその長編第2弾で、行きついた答えが「冬の貴船を舞台にした、2分を繰り返すタイムループもの」でした。じっさい僕らにも作れないんじゃないか、と思うほど撮影は困難でしたが、頼もしくも勇壮なキャストとスタッフ、そして貴船の皆さまの洒落にならないほどのご協力で、どうにか時間のループを抜け出せそうです。ここからは皆さまのご協力をぜひお願いしたいです。見たことない、未踏の面白さの映画ができつつあります。これを何とか広めたいのです。

山口淳太(監督)

貴船の自然に挑んでおります! 挑んだ結果、豪雪のため4日間撮影が中止となりました。前作『ドロステのはてで僕ら』の撮影では、時間のややこしさにフリーズしましたが、今回は物理的にフリーズしてしまいました。が、災い転じて福となすで、晩秋、真冬、そして早春の貴船を画に収めることができそうです。貴船は厳しくも優しく、ぼくらの長回しをより良い方向へ導いてくれています、きっと。今作もたくさんの方々の力が集結しています。ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。

(左から)鳥越裕貴、本上まなみ、早織、近藤芳正
ヨーロッパ企画

■公開情報
『リバー、流れないでよ』
2023年初夏、公開
監督:山口淳太
原案・脚本:上田誠
出演:藤谷理子、鳥越裕貴、本上まなみ、近藤芳正、早織ほか
製作・配給:トリウッド
クラウドファンディングページ:https://motion-gallery.net/projects/sayonara_river

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