鈴木亮平は“愛され男”冴羽獠にピッタリ! 『シティーハンター』実写化のポイントは?
12月15日、『シティーハンター』がNetflixにて実写映画化されることが発表された。その中でも、鈴木亮平が主人公の冴羽獠を演じるというキャスティングが、ファンの間で大きな話題を呼んでいる。
もともと『シティーハンター』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)連載の北条司による漫画が原作で、TVシリーズとしてアニメ化された。本作を取り巻く状況として特筆すべきなのは、他作品と比べても熱狂的なファンを多く抱えていることだろう。
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なぜ本作はそういったコアなファンを抱える作品となったのだろうか。そして、そんな作品の主人公・冴羽獠を鈴木が演じることになったのはどういった意図があるのだろうか。『シティーハンター』の漫画原作、アニメ版をリアルタイムで視聴していたライターののざわよしのり氏は、長く愛され続ける『シティーハンター』について次のように語る。
「80年代に『週刊少年ジャンプ』原作のアニメが、『北斗の拳』『キン肉マン』『シティーハンター』と立て続けに作られていました。『シティーハンター』は、その中でも一番コアなファンがついた作品だと思います。放送されたのが1987年からで、少しずつの休止を挟みながら1991年まで続いたんです。その間にTVスペシャルと劇場版も作られていました。間を空けながらも長く放送されたことで、世代をまたがるファンを獲得したのだと思います。また、2019年には完全新作の『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』が公開され、2023年公開の新作も先日発表されました。80年代のアニメをリアルタイムで観ていた世代が、自身の成長とともに何度も観たくなる稀有なコンテンツに育っている証だと思います」
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これだけ愛され続ける作品となった理由として、「主人公・冴羽獠のキャラクター性にある」とのざわ氏は続ける。
「やはり、多くの視聴者が冴羽獠に魅了されたことに尽きると思います。女にはだらしないけれども、仕事はプロフェッショナルにこなす。そういうところは、不動の人気を誇る『ルパン三世』にも通じます。ルパンは女にだらしがないんだけど仕事はプロで、しっかりやることをやる。それと比べると、『北斗の拳』のケンシロウはストイックな男ですし、『キン肉マン』はコメディに振っている。やはり『シティーハンター』の冴羽獠は、基本2枚目なんだけど性格は3枚目、そんな親しみやすいキャラクターだったのが大きいと思います」
そうした形で人気を誇ってきた本作だが、なぜいまNetflixで実写化されるのだろうか? のざわ氏は、“場が温まっている”ことを理由に挙げた。
「2019年に『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』が公開されました。同時に、フランスで実写化された『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』も公開されて、今年もまた新作アニメの発表があり、北条司さんの原画展『キャッツ♥アイ40周年記念原画展 〜そしてシティーハンターへ〜』も開催されました。2019年ぐらいから今年にかけてずっと『シティーハンター』の話題が絶え間なく出てきていて、場が温まっているというのもあると思います」