ロマン・ポランスキー監督作『テス』4Kリマスター版、2023年1月公開 2種のポスターも

 ロマン・ポランスキー監督作『テス』4Kリマスター版が、2023年1月6日よりヒューマントラストシネマ有楽町にて特別先行公開、1月20日より全国順次公開されることが決定した。

 本作は、英国の文豪トマス・ハーディが1891年に発表した小説『ダーバヴィル家のテス』をポランスキー監督元夫人の故シャロン・テートが生前に原作を気に入り、映画化を薦めていたことがきっかけで製作された文芸ロマン大作。英国ドーセット州の片田舎を舞台に、貧しい家で生まれ育った美しく気高い女性テスが辿る過酷な運命を、詩的な映像と時代衣装、音楽で描く。

 撮影途中でのカメラマン、ジェフリー・アンスワースの死去という不幸を乗り越え、アカデミー賞撮影賞をはじめ数多くの賞に輝いた。またポランスキーにとって、テートの分身的存在であり、当時の交際相手でもあったのが、本作のヒロインに抜擢されたドイツ出身の新進女優ナスターシャ・キンスキー。キンスキーは本作をきっかけに世界へと飛躍を果たした。日本では1980年に劇場公開されている。

 あわせて2種類の日本版ポスタービジュアルが公開。それぞれ雰囲気の異なる表情をしたキンスキー演じるテスが写し出されている。ひとつはキャッチコピーの「彼女の愛に敵う者は、いない。」とともに、テスの妖艶な一面と、力強い眼差しを見せた表情が印象的な1枚となっている。もう1種は、「決して後悔は、しない。」というキャッチコピーとともに、 赤ん坊を胸に抱き、母親として、またひとりの人間として確固たる意志を貫こうとする姿がうかがえる。

■公開情報
『テス』4Kリマスター
2023年1月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町にて特別先行公開
2023年1月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開
監督・脚本:ロマン・ポランスキー
製作:クロード・ベリ
原作:トマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』
出演:ナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、リー・ローソン、ジョン・コリン、ローズマリー・マーティン
配給:キングレコード
協力:SCREEN
1979年/フランス・イギリス/原題:TESS/172分/カラー/英語 5.1ch/スコープ/DCP
©1979 PATHE FILMS
公式サイト:tess-movie.com

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