『舞いあがれ!』横山裕&吉川晃司が放つ強烈な異彩 岩倉家に逆風が吹き荒れる布石か

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第8週「いざ、航空学校へ!」第40話で、舞(福原遥)は約4カ月間の宮崎本校での座学課程を終える。この第40話は次週よりスタートする帯広校でのパートに繋がる「航空学校編」の中継ぎ回だ。

 今回、異彩を放つ2人がいる。その1人が舞の兄・悠人(横山裕)だ。IMORI電機に内定するも、3年で辞めて投資家になると宣言していた悠人は、目論見通り指一本を動かして大金を稼ぐ人物になっていた。「企業分析は誰にも負けない」と豪語する悠人は、これまでの株式売買での実績と「自社製品のヒットを予測」と書かれたプレゼン資料で投資家として営業をかける。

 決めゼリフは「ご期待は裏切らないつもりです」。株で2,000万円を稼いだと話していた時点で一抹の不安がよぎったが、悠人の不敵な笑みは岩倉家をかき乱していくのだと確信した。その予兆とも言えるのが、悠人が岩倉家に「雑貨」として送りつけてきた「ビリケンさん」のような出立ちの金の宇宙人像。第8週より脚本・演出が交代したのもあり、どこまで本気で捉えていいのかがいまだ掴めていないが、悠人がこの像に陶酔しているという精神状態なのは間違いない。

 悠人がこの像を金塊として送ってきたのだったら、と要らぬ想像を膨らませてしまうのは、株式会社IWAKURAが自動車部品の新たな設備投資に3億円をつぎ込んでいるからだ。この数年後の2008年に世界的な株価下落「リーマンショック」が起こることを考えるとーー岩倉家に強烈な逆風が吹き荒れるのは必至だ。

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