くわばたりえ「赤楚さんを産んで良かったなと(笑)」 『舞いあがれ!』貴司の母役を語る

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演中のくわばたりえよりコメントが寄せられた。

 くわばたが演じるのは、貴司(赤楚衛二)の母・梅津雪乃。舞(福原遥)の母親・めぐみ(永作博美)の良き相談相手だが、自身も心配性な面があり、何かと突っ込んでくる夫(山口智充)といつも丁々発止のやりとりを繰り広げている。

 くわばたは本作が朝ドラ初出演。オファーが届いた際は「ドッキリだと思った」と振り返る。

「私、ずっと“朝ドラ”やりたいなって言っていたんですよ、だからほんまかな? ほんまかな?と、ずっと半信半疑で。お話が進むにつれて、ようやくじわじわと実感しました。両親がめちゃくちゃ喜んでくれて、そして両親以上に喜んでくれたのが、私の友達たちでした。私たちの年代って“朝ドラ”ファンが多くて。最初は誰にも言ってなかったんですけど、それこそネットニュースで見て『“朝ドラ”出るの!りえちゃん!』みたいな。それから皆、“朝ドラ”歴を語ってくるんですよ。そんな影響力のあるドラマで、初出演でヒロインの幼なじみのお母さん役でセリフ量もなかなかあって、うれしいですし、ありがたいですよね。」

 演じる雪乃とはかなり似ている部分があるそうで、「お好み焼き屋『うめづ』の女将である梅津雪乃は、最初に台本を読んだ時、そのままの私みたいやな、ほんまにお好み焼き屋やってたらこんな感じになってたんかなと思いましたね。関西ことばやし、すごくやりやすいです。でもそのままの素の私なんですけど、そのまま出しすぎないようにもしています。そして関西ことばということがありがたいですね。出演者の皆さんが関西ことばで苦労されているのを見て、こんなに難しいんや!と驚きました。それでも本番ギリギリまで台本を読んでいるのは私ひとりだけですよ。とにかく皆さんに迷惑をかけないことをモットーにやっています(笑)」と語る。

 夫役の山口智充とは抜群のやり取りをみせているくわばた。現場の雰囲気・共演者については次のように語る。

「夫役の山口智充さんとのやりとりに関しては、テンポがすごくやりやすいですね。他の方のシーンを見て、こんなゆっくりのテンポなんやと驚いたぐらいです。山口さんもワーッていきたいというのを抑えて、ギャーギャーうるさいオカンをわかって、しかもちゃんと突っ込んでくれるので、すごく撮影が楽しいですよ。貴司役の赤楚衛二さんのことは、ほんまに自分の息子やと思って接しています。私にも子どもが三人いますので、貴司のことは長男だと思って話すようにしているし、貴司が失踪してまた戻ってきたときは、涙をこらえるのに必死で、自分では加減してたつもりやねんけど、貴司の頬をだいぶ力を入れてたたいてしまって。『本当の親だったらきっとあれぐらい、いやもっときつくてもいいぐらいだから全然大丈夫です』と言ってくださって。赤楚さんを産んで良かったなと(笑)。福原遥さんは初共演ですが、初めて会ったとは思えなくて。私にとっての遥さんは『クッキンアイドルアイ!マイ!まいん!』のまいんちゃんなんですよ。長男の子育て中に洗濯物を畳みながら、この後、ご飯作らなあかんと思いながら夕方に子どもとよく見ていたんです。こんなに大きくなったんや…と感慨深くて、つい親目線で応援しています」

 最後に視聴者に向けて、「舞ちゃんが夢に向かって頑張るところもそうなんですけど、舞ちゃんを支える周りの人たちの温かさ、それがすごく私はすてきやなと思うので、朝のちょっとした癒やしの時間にしていただけたらうれしいですね。とくに『うめづ』に漂う温かさが良いんですよ。良い空気が流れているんだと思います。お好み焼きはもちろんおいしいけど、この女将に会いにいって話をしたい、話を聞いてもらいたいと思ってもらえるような女将を目指しています!」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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