『ストレンジ・ワールド』に『スター・ウォーズ』からの影響? ドン・ホール監督らが語る

 11月23日に公開されるディズニー・アニメーション映画『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』で監督を務めたドン・ホールらのコメントが到着した。

 本作の舞台となるのは、ディズニー史上最も不思議な世界「ストレンジ・ワールド」。冒険嫌いの農夫サーチャーが、世界を救う鍵を探しに訪れる幻想的な世界だ。かつて行方不明となった偉大な冒険家の父へのコンプレックスから冒険嫌いとなり、父とは全く異なる道を選んだサーチャー。豊かな国アヴァロニアで妻や息子と静かに暮らしてきたが、世界が崩壊へと向かっていることを知り、地底に広がる“もうひとつの世界「ストレンジ・ワールド」”へと足を踏み入れる。そこには、生き物のように動く不思議な大地や、キラキラと光を放つ未知の生命体があふれる未知なる世界が広がっていた。非日常感溢れるこの“不思議な”世界で、サーチャーたち家族は波乱に満ちた大冒険を繰り広げていく。果たして、彼らの行く先にはどのような展開が待ち受けているのか。そして、この世界に隠された、驚愕の秘密とは。

 この世界を生み出したのは、第87回アカデミー賞長編アニメーション賞受賞、日本でも興行収入90億円を超える大ヒットとなった『ベイマックス』を贈り出したホール監督。ホール監督は今回、ディズニー史上最も不思議な世界を誕生させる上で、未知なる地での冒険を描いた過去作を一通り鑑賞したといい、「僕がまず参考にしたのは、ジュール・ヴェルヌ。彼は、“地底旅行”“神秘島物語”など、冒険物語というジャンルのおじいさんと言える存在。それと、アーサー・コナン・ドイルの“失われた世界”や、エドガー・ライス・バローズの小説なども参考にしたよ。先史の世界、人から忘れられた世界を舞台にした物語をね」と、複数の冒険物語からインスピレーションを受けたことを明かした。

 さらに、「『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』、『キングコング』、『スター・ウォーズ』など、僕が観て育った映画からも影響を受けているよ」と、映画史に残る名作からも影響を受けていたと話す。『スター・ウォーズ』シリーズをはじめ、日常では味わえない、人々が夢にみるような世界観を徹底的に追及することで、本作の“まだ誰も見たことのない驚きの新世界”を誕生させたようだ。

 そして、共同監督・脚本を務めたクイ・グエンも、本作を製作する上で、『スター・ウォーズ』を目標にしていたと明かしている。「僕とドンは、誰かのお気に入り映画になってくれることを願ってこの作品を作りました。今作が誰かにとっての『スター・ウォーズ』になってくれたら素敵です。悲しいことがあった時、エスケープするために観る映画になってくれたら」と語る。

 さらにホール監督は、音楽的な観点でも、『スター・ウォーズ』シリーズを目標に掲げている。「『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』は、僕らが観て、愛して、世の中を揺るがした『スター・ウォーズ』シリーズにインスピレーションを得ています。『スター・ウォーズ』の曲を書いたのは、ジョン・ウィリアムズ。『スター・ウォーズ』が公開された時、僕は8歳でした。あのアルバムを買ったことを、僕ははっきり覚えています。『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』を観終わって映画館を出る時、観客のみなさんがシャベルを掴み、サウンドトラックをかけ、この映画の冒険の世界に浸ってくれることを願います」と、音楽面でも『スター・ウォーズ』シリーズのような、世界中の人々の記憶に残る一作を目指していると説明した。

■公開情報
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
11月23日(水・祝)公開
監督:ドン・ホール、クイ・グエン
製作:ロイ・コンリ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2022 Disney. All Rights Reserved.
公式サイト:Disney.jp/StrangeWorld

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