“ルパン三世”の少年時代を描く新作アニメ『LUPIN ZERO』12月配信 特報&ビジュアルも

 『ルパン三世』の少年時代を描いた新作アニメ『LUPIN ZERO』が、12月に新しくローンチされる動画配信サービスにて12月より配信されることが決定。あわせてティザービジュアル、特報映像、場面写真が公開された。

 少年は、如何にして“ルパン三世”となったのか。1967年に連載を開始した、モンキー・パンチの人気漫画『ルパン三世』。世界を股にかけて活躍してきた世紀の大泥棒にも、まだ青い「少年時代」があった。本作は、ベールに包まれた彼のビギニングを描く。舞台は、原作連載当初の昭和30年代。まだ何者でもない“少年ルパン”が、高度経済成長期の日本を駆け巡る。原作でも描かれている「少年ルパン」編からヒントを得つつ、懐かしくも新しいオリジナルストーリーが展開される。

 アニメーション制作を担当するのは、多くの『ルパン三世』シリーズを手がけるテレコム・アニメーションフィルム。劇伴音楽は『ルパン三世 PART1』を手がけた山下毅雄の楽曲アレンジも含め、『あまちゃん』『犬王』の大友良英が担当する。

 なお本作は、11月18日から 20日にかけてアメリカ・ニューヨークにて開催されるアニメコンベンション・Anime NYCにて世界最速プレミア上映される。

酒向大輔(監督)コメント

どのように少年像を作り上げていったのか、また描く上で大切にしたこと

少年ルパン君がどういう少年だったのかは、モンキー・パンチ先生の原作にある少しのエピソードと大人のルパン三世が語っていた思い出を手がかりに想像を膨らませました。僕らが描くルパン三世はアニメの世界にいるルパン三世ではありますが、彼曰く彼自身はルパン家三代目のお坊ちゃんであるとのこと。そのお坊ちゃんの少年ルパン君が13歳だった頃を覗かせてもらう気持ちで、きっとこうだったのかなという可能性の一つをスタッフで考えていきました。

舞台を1960年代前半の東京としたことへのこだわり

年齢不明、国籍不詳のルパン三世ですが、昔は少年だったことは間違いありません。そのルパン三世がアニメで初めて我々の前に姿を現したのは、昭和46年(1971年)の飛騨スピードウェイです。その時代から思いを馳せると少年の頃はきっと昭和30年代半ば(1960年代)で、その時代、その場所に少年の彼はいたはずだと思います。ですので今回はその時代に少しお邪魔して少年だった頃を覗かせて貰う気持ちで作りました。大人になった本人は子供の頃を見られるのを嫌がるかもしれませんが。

全6話を通じた物語のテーマとは

職業泥棒の大人のルパン三世ですが、彼が13歳の頃の職業は中学生だったのかなと考えました。家業が泥棒なだけで、まだ継いでいない。そもそも継げと言われて素直に継ぐ性格なのかわかりません。他人から言われたことをやるのは癪に障る年頃。かといっていつまでも中学生でいる訳でもない。そんな少年ルパン君が自分で考え、自分で決めていくという物語です。

これまでのシリーズにない『LUPIN ZERO』で挑戦したこと

大人のルパン三世にできないこと、彼は謎の男ですが今確実に言えるのは彼が子供に戻ることです。13歳の少年ながら大人顔負けの頭脳はあるけど、体格体力では大人に及ばない彼が知恵と工夫で活躍する。といった物語は今回の『LUPIN ZERO』の特徴です。
少年の頃の彼がのびのびと動き出した結果、見ていてワクワクするアニメーションになりました。ルパン三世を詳しく知らなくても彼の活躍を楽しんで貰えると思います。また大人のルパン三世を知っている方は彼が大人に成長する前のキュートな少年ルパン君がそこにいたんだなと楽しんで貰えると思います。

野崎康次(プロデューサー)コメント

ルパンの少年時代でアニメを作ろうと思ったきっかけ

今までアニメーションでは描いていない、そして若かりし頃のルパンを描こうとしたのがきっかけで、モンキー・パンチ先生が原作で少年期(ジャリルパン)描かれていたので、それをイメージして少年時代を描いています。

■配信情報
『LUPIN ZERO』
2022年12月配信開始
原作:モンキー・パンチ
監督:酒向大輔
シリーズ構成:大河内一楼
設定考証:白土晴一
キャラクターデザイン:田口麻美
音楽:大友良英
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:トムス・エンタテインメント
©TMS
公式サイト:lupin-zero.com
公式Twitter:@lupin_zero

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