『ちむどんどん』黒島結菜の涙が溢れ出す 幸せに満ちた“東京の母”原田美枝子との惜別の時間

 だが、そんな勝負の結果は二の次。2人の間には思い出の詰まった「料理」という人生の糧を通じて、ただ一緒にいたいという幸せな空気が溢れている。暢子にとって房子は実の大叔母であり、同時に厳しくも困った時には相談に乗ってくれる“東京の母”のような存在だった。止めどなく暢子の頬を伝う涙。

 公式サイトで公開されている「黒島ラヂオ week24」の中で、黒島結菜は少しでも流れ出る涙を抑えるために、数字を数え気を紛らわしていたことを明かしている。それほどまでに感情のこもったシーンだったということだ。それは原田美枝子と数えきれないほどの演技を積み重ねてきたからこそ。「暢子とオーナーの関係性が、私と美枝子さんで作れた最後のシーン」「『ちむどんどん』をやってた中でもすごく思い出に残るシーンだった」と黒島は語っている。

 房子にとって、暢子は亡くした妹を重ねた姪孫。黒島にとって原田が役を越えて大切な存在となっているように、原田にとってもきっと黒島が愛しい娘のようになっていることが想像できる。暢子と房子の途切れることなく、そのまま次週予告に突入していく演出もよかった。いつものように朝まで飲み明かす房子と暢子の姿が思い浮かんだ。

 『ちむどんどん』もついに最終週へ。予告では懐かしいメンバーの再登場のほか、既報の通り草刈正雄と草刈麻有が出演。黒島は「最終週なのに、事件が山ほどある、てんこ盛り」「まだまだ『ちむどんどん』終わらないぜ!って感じの(笑)」と話しており、最後までちむどんどんする物語が展開されそうだ。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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