アンバー・ハード、『アクアマン2』で解雇&リキャストを検討されていた? 裁判にて証言
現在、ジョニー・デップが元妻アンバー・ハードに対して起こした名誉棄損裁判が進行中だが、ワーナー・ブラザースとDCフィルムズがハードの解雇&リキャストを検討していたことが明らかになった。
5月中旬にハードは同裁判で証言台に立った際、デップとの離婚騒動やその他の裁判の影響で、『アクアマン』(2018年)の続編となる『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』で、自身が演じるメラ役の出番を減らされたと主張。「映画に続投するために戦わなければなりませんでした」と証言していた。
The Wrapによると、その後に裁判で、ワーナー・ブラザースのDCフィルムズで社長を務めるウォルター・ハマダが証人として召喚され、『アクアマン』続編でハードのリキャストを検討していたことを認めたという。
しかしハマダ社長は、デップ対ハードの一連の裁判が理由ではなく、ハードとモモアのスクリーン上におけるケミストリー(相性)が問題だったと、次のように証言していたとのこと。
「前作の撮影が終了した時に懸念されたのは相性で、“2人にケミストリーはあるのだろうか?”という問題でした。1作目では編集により、その関係をうまく作ることができたと思いますが、そこに至るまでに多くの努力が必要だったという問題がありました。よって、キャストを変え、もっとジェイソン・モモアと自然なケミストリーがある誰かを見つけ、その方法で前進した方が良いのではないとの意見がありました」
あくまでハマダ社長は、ハードを解雇・リキャストする方向性は、最高の映画を作るための選択肢の一つだったと主張。結果的に、ワーナー・ブラザースとDCフィルムズの計画は実現しなかったが、それには主演のジェイソン・モモアとジェームズ・ワン監督の尽力もあったようだ。
名誉棄損裁判では、エンターテイメント・コンサルタントのキャサリン・アーノルドも召喚され、「専門用語で言うと、2021年2月にアンバーの雇用に関する選択肢は行使されないとの会話がありました。ですから、彼ら(スタジオ)は彼女を再雇用しなかったかもしれないのです」と、ハードの解雇が検討されていたと証言。さらに、「彼女のマネージメントチームが懸命に戦い、最終的にスタジオは彼女を雇用しました。それは彼女のマネージメントの尽力だけでなく、主演のジェイソン・モモアとジェームズ・ワン監督が彼女に献身してくれたからです」と述べていた。どうやらハードの続投には、モモアと監督によるサポートも大きく影響していたようだ。
だが、『Aquaman and the Lost Kingdom』のポストプロダクションの段階で、ハードの出演シーンがカットされる可能性はあるだろう。また、製作されるかもしれない『アクアマン』シリーズ第3作やDCエクステンデッドユニバースで、ハードが厳しい立場に置かれることも考えられそうだ。
参照
https://www.thewrap.com/amber-heard-aquaman-2-recast-chemistry-jason-momoa/
https://screenrant.com/aquaman-2-amber-heard-jason-momoa-james-wan/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/warner-bros-amber-heard-aquaman-2-1235153070/