『E.T.』はなぜ全世界を熱狂させたのか 今こそ観てほしい、CGではない“そこにいる”E.T.

 日本で発売されたビデオソフト用に日本語吹替版が制作され、エリオット少年の声を当時12歳だった子役の浪川大輔が演じた。現在はテレビアニメ『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のルイジェルド役や『ルパン三世 PART6』の石川五ェ門役など、低い声の男を得意としている浪川だが、『E.T.』のテレビ放送を期に、子役時代の芝居に触れてみるのも面白いだろう。

 今では地球外生命体や心を持ったロボットなど、ヒトならざるものと人間の友情をテーマにした作品は珍しくない。だがそれを映画の中核に据えて、子どもたちだけで事態を何とかしようと頑張る姿が80年代の映画ファンをいかに揺さぶったのか、なぜそこまでヒットしたのか。この映画でアカデミー視覚効果賞を受賞したカルロ・ランバルディがクリエイトする、CGではなく“そこにいるクリーチャー”の動き共々、初めて触れる人にも是非観て頂きたい1本だ。

■放送情報
『E.T.』
フジテレビ系にて5月14日(土) 21:00~23:10放送
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
脚本:メリッサ・マシスン
撮影:アレン・ダビュー
特殊効果:カルロ・ランバルディ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ヘンリー・トーマス、ディー・ウォーレス、ロバート・マクノートン、ドリュー・バリモア、ピーター・コヨーテ、トム・ハウエル
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