NYの伝説的レコードショップ21年の歴史を追う 『アザー・ミュージック』9月公開決定

 ニューヨークのレコードショップ「アザー・ミュージック(Other Music)」の21年の歴史を追いかけたドキュメンタリー『アザー・ミュージック』が、9月上旬よりシアター・イメージフォーラムほかにて公開されることが決定した。

 ニューヨーク、マンハッタンのイーストビレッジ。一介の音楽ファンの友人同士であったクリス・ヴァンダルーとジョシュ・マデルによって1995年にオープンした「アザー・ミュージック」は、音楽ファンを唸らせる品揃えを誇りながら、ただCDやレコードを販売するだけでなく、ミュージシャンや画家、映画監督、俳優などさまざまな人々が社会的な垣根を超えて集い、音楽や芸術、人生について語り合い、新たなムーヴメントが発生する唯一無二のコミュニティでもあった。そこから数々のバンドが結成され、新たなレコード会社が誕生し、のちにブレイクするアーティストたちの活動拠点になった。そんなレコードショップがいかに誕生し、なぜ2016年に閉店するに至ったのか。

 監督を務めたのは、「アザー・ミュージック」で働いていたロブ・ハッチ=ミラーと、その常連客であったブロマ・バスー。かつて「アザー・ミュージック」で出会い、結婚した映画監督2人が、閉店の報せを聞き、撮影を開始。その後、同店に関する資料を綿密にリサーチし、関係者へのインタビューなどを3年の歳月をかけて行い、本作を完成させた。

 映画では、ヴァンパイア・ウィークエンド、アニマル・コレクティヴ、ザ・ナショナル、ギャラクシー500、デペッシュ・モード、レジーナ・スペクター、TV オン・ザ・レディオ、インターポール、ヤー・ヤー・ヤーズ、ル・ディグラ、そして俳優のベニチオ・デルトロといった「アザー・ミュージック」の常連客でもあったミュージシャンたちが出演し、同店の果たした役割や思い出を愛情たっぷりに語る。

 また、「誰よりも情熱的で、知識豊富な音楽ファン」が集結した、人種も国籍も性別もさまざまな個性豊かなスタッフたちや音楽ジャーナリスト、ファンたちの証言も映される。さらに、ニュートラル・ミルク・ホテル、モグワイ、ザ・ラプチャー、ヴァンパイア・ウィークエンドなど、狭い店内で頻繁に行われていたインストアライブでの熱気と親密さに溢れたライブなど、貴重な映像を多数使いながら、その創業から閉店に至る波瀾万丈な21年間の歩みが綴られる。

ドキュメンタリー映画『アザー・ミュージック』予告編

 あわせて公開された予告編では、インストアライブでのヴァンパイア・ウィークエンド「A-PUNK」、ニュートラル・ミルク・ホテル「Two-Headed Boy」の音源に乗せて、音楽にあまりに詳しいためミュージシャンからも恐れられていたスタッフや店内の様子が映されている。

■公開情報
『アザー・ミュージック』
9月上旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督・製作:プロマ・バスー、ロブ・ハッチ=ミラー
出演:クリス・ヴァンダルー、ジョシュ・マデル、トゥンデ・アデビンペ(TV オン・ザ・レディオ)、ジェイソン・シュワルツマン、JD サムソン(ル・ディグラ)、マット・バーニンガー(ザ・ナショナル)、レジーナ・スペクター、マーティン・ゴア(デペッシュ・モード)、ベニチオ・デル・トロ、オノ・ヨーコ、アニマル・コレクティブ、ニュートラル・ミルク・ホテル、ヴァンパイア・ウィークエンドほか
編集:グレッグ・キング、エイミー・スコット
撮影:ロブ・ハッチ=ミラー、プロマ・パスー、マイク・ロセッティ
アニメーション:マルコム・リズート、スペンサー・ガリソン
音楽監督:ドーン・サッター・マデル/アゴラフォン
音楽監修:ティファニー・アンダース
プロデューサー:デレク・イップ、エメット・ジェームズ
配給:グッチーズ・フリースクール
2019年/アメリカ/85分/日本語字幕:高橋文子/字幕監修:松永良平/原題:Other Music 
(c)2019 Production Company Productions LLC
公式Twitter:https://twitter.com/othermusicJP
公式Instagram:https://www.instagram.com/othermusicjp

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