『ベルイマン島にて』WEB限定予告公開 宇垣美里、LiLiCoらの絶賛コメントも
ミア・ハンセン=ラヴ監督最新作『ベルイマン島にて』のWEB限定予告編が公開。あわせて著名人からのコメントが寄せられた。
スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシらに多大な影響を与えた映画監督イングマール・ベルイマン。ベルイマンの熱狂的な支持者であるハンセン=ラヴ監督が、ベルイマンの原風景と言われるスウェーデンの島を舞台に、創作活動も夫婦関係も停滞中の映画監督カップルの物語を紡いだ。
主人公の映画監督クリスに扮するのは、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープス。クリスのパートナーであり同じく映画監督であるトニーを『海の上のピアニスト』のティム・ロスが演じた。劇中劇として映像化されるクリスの次回作には、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ、『パーソナル・ショッパー』のアンデルシュ・ダニエルセン・リーが登場する。
公開されたWEB限定予告編には、劇中でも印象的に使われているイギリス人歌手「ティナ・チャールズ」の大ヒット曲をバックミュージックに、フォーレ島の美しい風景が次々と映し出されていく。美しい島の潮風や空気を感じながら、少し早めの夏気分が味わえる内容となっている。
さらに、予告編では各界著名人からの絶賛コメントも紹介。映画監督の原田眞人、枝優花、フリーアナウンサーの宇垣美里、スウェーデン出身の映画コメンテーターLiLiCo、北欧ジャーナリストの森百合子らがコメントを寄せている。
また、イラストレーターの山本アマネからは描き下ろしのイラストが到着している。
著名人コメント
宇垣美里(フリーアナウンサー)
巨匠の息吹がそこここに残る
神秘的な島を舞台に描かれる夫婦の物語
少しずつ、けれど確実に生まれる温度差
劇中劇が現実と混じり合って
どんどんと足元がぐらつき始める
満ちる不穏な空気が、しかして美しい
枝優花(映画監督・写真家)
ひと夏の休暇のようなゆったりとした時間のなかで、ずっと喉の奥につかえて取れない何か苦いものを、柔らかくもどかしく描いている。
その苦みは消えず、夏の夜の匂いもそのままで、虚しさとそれでも何か得たような気になる、旅のあとのそれに近い映画だった。
原田眞人(映画監督)
映画の神が宿る島に聞こえるケルティック・ハープの調べと木々を駆け抜ける風のザワザワ、そして、ヴィッキー・クリープスの魂の声。
私のようにイングマールに魅せられた映画人のみならず、芸術を愛する人々の心を癒す映画愛の風景画が誕生した。
「ベルイマンの試写室」で彼に捧げる自作を見せるのが、私の夢になった。
森百合子(北欧ジャーナリスト)
ため息の出そうな美しい自然を旅して巨匠の素顔を追いながらベルイマン作品へのモヤモヤを代弁してくれるフェミニズム的な作品でもある。それにつけてもベルイマン自邸と仕事場の美しさよ……!
LiLiCo(映画コメンテーター)
ベルイマン監督に魅了された者は彼の空気感に似たものを生み出す。
理解するのではなく、全身で感じる時間。
スウェーデンの夏の香りが伝わって、あなたの全てを包んでくれています。
■公開情報
『ベルイマン島にて』
4月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラヴ
出演:ヴィッキー・クリープス、ティム・ロス、ミア・ワシコウスカ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
配給:キノフィルムズ
2021年/フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン/英語/113分/カラー/スコープ/5.1ch
(c)2020 CG Cinema ‒ Neue Bioskop Film ‒ Scope Pictures ‒ Plattform Produktion ‒ Arte France Cinema
公式サイト:bergman-island.jp