『ファンタビ』プロデューサー、新グリンデルバルド役マッツ・ミケルセンの魅力を語る

製作が語る、悪役マッツ・ミケルセンの魅力

 4月8日に全国公開される『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のプロデューサー、デヴィッド・ヘイマンがマッツ・ミケルセンの魅力について語った。

 『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』全10作で興行収入が1000億円を突破し、国内洋画シリーズ映画興行成績でもNo.1の成績を誇る魔法ワールドシリーズ。本作は、2018年11月に劇場公開され、興行収入65.7億、観客動員473万人を突破し大ヒットを記録したシリーズ第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に続く最新作となる。

 本作では、主人公のシャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュート(エディ・レッドメイン)とキーパーソンとなる“史上最も偉大な魔法使い”ダンブルドア先生(ジュード・ロウ)が寄せ集めのデコボコチームを結成。魔法使いがマグル(非魔法族/人間)を支配する世界をつくろうと画策する史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)を止めるために立ち上がる。

 これまで、ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンドとして初めて登場した『007/カジノ・ロワイヤル』や、ドラマ『ハンニバル』など、数々の大作で悪役を演じてきたミケルセン。『007』ではオーディション会場に訪れただけでボンドの敵役に抜擢され、『ハンニバル』では天才精神科医にして猟奇殺人鬼ハンニバル・レクター博士の若い日を演じ、悪役としてのキャリアを築き上げてきた。一方で、俳優としてミケルセンが最も評価されたのは、ごく普通の男を演じた『アナザーラウンド』。同作は第93回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した。そんなミケルセンが次に演じる悪役が、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドである。

 未来が見える能力を持つグリンデルバルドの目的は、マグル(非魔法族)ではなく魔法使いが世界の頂点に立つこと。目的のためなら手段を選ばない冷徹さと、圧倒的なカリスマ性で人々の心を掴み、勢力を拡大してきた。グリンデルバルドは、かつてダンブルドアと同じ志を持ち、お互いに戦わないという「血の誓い」を交わした過去があるなど、冷徹さとカリスマ性の他に、奥行きを感じさせるキャラクターである。

 本作で初めて魔法ワールドに足を踏み入れたミケルセンを、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズ全作でプロデューサーを務めるヘイマンは、「グリンデルバルドが車から降り立ち、危険を顧みずに信者の群衆の中へ入り、大の字になって信者らに担がれるシーンがある。そのシーンでは、グリンデルバルドのネクタイがほどけたり、シャツの形が崩れたりする。そのちょっと着崩しつつも威厳を持たせるマッツに感心したのを覚えている。マッツは、細部を意識した演技をしている。マッツはダンサーだったから身体的にも整っているし、見ていてとても魅力的だ。品性と説得力があり、信者がついていくのも納得できる存在感だ」と語る。

 さらに、グリンデルバルドについては、「暴力的でサディストで、モラルのないキャラクター」と分析したうえで、「私ならグリンデルバルドについていくことはないが、“これだけの力を持つ魔法使いがマグルに従属する必要などあるか”というグリンデルバルドの言い分には説得力がある。もちろんその力の使い所は間違っているけれど」とコメントした。

■公開情報
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
4月8日(金)全国ロードショー
監督:デヴィッド・イェーツ
脚本:J・K・ローリング、スティーヴ・クローヴス
プロデューサー:デヴィッド・ヘイマン
出演:エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、カラム・ターナー、ジェシカ・ウィリアムズ、キャサリン・ウォーターストン、マッツ・ミケルセンほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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