オダギリジョー、池田エライザらが監督業に挑戦 映画を撮る俳優陣の動きから目が離せない
俳優が映画作品の監督に挑むケースが一気に増えている。山田孝之らがプロデュースした短編映画製作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season1』では、安藤政信、三吉彩花が監督業に初挑戦。WOWOW開局30周年を記念して企画された『アクターズ・ショート・フィルム』では、磯村勇斗、柄本佑、森山未來らが短編作品を手がけた。彼らの監督業への挑戦には、どのような背景があるのだろうか。
オダギリ作品の説明が長くなってしまったが、同じく2019年には水谷豊が『轢き逃げ 最高の最悪な日』(2019年)を手がけている。これは水谷にとって2作目だが、初めて彼の監督作を観た方は、脚本・監督を務めたその手腕に驚いたのではないだろうか。とあるひき逃げ事件をきっかけとして展開していくサスペンスフルな物語と演出には、公開当時多くの観客が唸っていのが記憶に新しい。その前年の2018年には、斎藤工が“齊藤工”の名義で初長編『blank13』を手がけているし、昨年は池田エライザが初監督した『夏、至るころ』が公開され、日本が誇る名バイプレイヤー・田口トモロヲはこれまでに、『アイデン&ティティ』(2004年)、『色即ぜねれいしょん』(2009年)、『ピース オブ ケイク』(2015年)を監督。小栗旬は2010年に『シュアリー・サムデイ』を、竹中直人は代表作『サヨナラCOLOR』(2005年)の他にいくつもの映画作品を手がけている。