ケン・ローチの長編初監督作『夜空に星のあるように』リバイバル上映決定 特報映像も

 ケン・ローチ監督作『夜空に星のあるように』が12月17日よりリバイバル上映されることが決定し、あわせてメインビジュアルと特報映像が公開された。

 1967年の日本公開から53年の時を経て劇場公開される本作は、『麦の穂をゆらす風』(2006年)、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年)でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を2度受賞したローチ監督の記念すべき長編映画デビュー作。本作では、一貫した視点やプロ、アマ問わないキャスティング、ロケ撮影中心、大胆なシーンの省略、即興性など、監督のその後の映画に見られる特長が顕著に表れている。

 ロンドンの労働者階級に生まれた18歳のジョイ(キャロル・ホワイト)は、泥棒稼業で生計を立てている青年・トム(ジョン・ビンドン)と成り行きで結婚し妊娠。ところが、トムは赤ん坊に無関心ですぐ彼女に手をあげる始末。トラブル続きのある日、トムが逮捕され、ジョイは叔母の家に厄介に。そこに夫の仲間だったデイヴ(テレンス・スタンプ)が訪ねてくる。やがて彼女は優しいデイヴに惹かれ一緒に幸せな日々を送るが、彼もまた逮捕されてしまう。獄中のデイブに手紙を書き続けながらジョイは、幼い息子ともに懸命に生きていくが……。

 キャロル・ホワイトとテレンス・スタンプが主演を務め、イギリス・フォーク・ロック界のドノヴァンによる音楽が、60年代後半に生きるロンドンの労働者階級の生活を彩る。

『夜空に星のあるように』特報映像

 公開された特報では、ジョイと幼い子にデイヴがドノヴァンの楽曲「Colours」を歌うシーンが抜き出されている。

■公開情報
『夜空に星のあるように』
12月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:ケン・ローチ
原作・脚本:ネル・ダン
出演:キャロル・ホワイト、テレンス・スタンプ、ジョン・ビンドン、クイーニ・ワッツ、ケイト・ウィリアムス
配給:コピアポア・フィルム
原題:Poor Cow/1967年/イギリス/ヨーロピアン・ビスタ/カラー/102分
(c)1967 STUDIOCANAL FILMS LTD.
公式サイト:yozoranihoshi.com

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