渡邊圭祐の告白に首を横に振る比嘉愛未 『推しの王子様』Uruの歌詞と重なる切なさ

 放送前からプロデューサーをはじめスタッフ陣がSNSで「悩んだ回」「試行錯誤した回」と話し、泉美(比嘉愛未)から“育成”されている航を演じている渡邊圭祐も、SNSで「大きな分岐の回」と予告していた『推しの王子様』(フジテレビ)の第7話。そこには、航の大きな成長と、泉美の大きな決断があった。

 航はペガサス・インクが新しく手がける乙女ゲーム「恋する森の中へ」で、新しく登場するキャラクターデザインの社内コンペに挑戦していた。しかし、着々と作業を進める芽衣(徳永えり)やマリ(佐野ひなこ)たちの姿に気持ちばかりが焦っていく。キャラクターのデザイン案を泉美に見せながら「これだけやって認められなかったら」と不安がる航。さらには母親が家出してしまった過去を話し、「俺が何をしてもきっと何も変わらないって、どこかで思っている」と、これまで明かすことのなかった本当の気持ちを吐露した。それに対して、泉美は「航くんが悩んだり、遠回りしたぶん、他の人が見ていない何かを見ているはず。それは航くんのだけの武器になると思う」と、航が一歩踏み出せるようにと背中を押す。航はこの言葉を胸に、ついに新キャラクター「月(ルナ)」を完成させ、社内コンペで堂々と発表するのだった。社内コンペでは、査員の満場一致で、この「月」が採用されることに決まった。泉美は航の活躍に喜びながらも何か決意を固めた表情を見せる。

 航は、真剣に向かい合ってくれる泉美の姿をいつしか愛おしく思うようになったようで、「これからもそばにいて、いろんなことを教えてもらいたいんです。泉美さんのことが好きです」と想いを告白。だが、泉美は「あなたは私から卒業しないと」「あなたの人生は私が作るものじゃない」と首を横に振るのだった。切なく涙を流す航と「あなたはあなたの道を歩いて」と泣くこともなく、きっぱりと、時折微笑みながら言い放つ泉美の姿が痛いくらいに対照的に映る。

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