『ヴェノム』続編で注目 “最強最悪のヴィラン”カーネイジの恐怖を原作コミックから分析

ヴェノムに勝ち目はあるのか?

 サーキスによると、ヴェノムとカーネイジには能力の差だけでなく、その戦闘スタイルにも違いがあるという。がっしりした体型で、力任せのパワープレイがヴェノムとエディの戦い方だ。しかしキャサディの残虐さと狡猾さを反映したカーネイジは、精神的にも肉体的にも相手を操ることができ、遊び心やユーモアのセンスを持ち合わせ、そして機転が利く。肉体派のヴェノムと頭脳派のカーネイジの戦いは、ヴェノムが不利なように思える。

 またヴェノムがエディの体を外側から包み込むように変身するのに対して、カーネイジはキャサディの体内からあふれ出るようにして変身する。この対比は彼らの結びつきや関係性の違いを表し、キャサディの邪悪さやカーネイジの凶悪さをさらに強調しているようだ。さらにヴェノムが一人称に“We”を使うのに対して、カーネイジは“I”を使う。これはヴェノムがエディという存在を認めて“共生”しているのと、カーネイジとキャサディが完全に“一体化”していることを示しているのだろう。前作では、ヴェノムが自らを犠牲にする覚悟でエディの体から離れ、ライオットを倒すことができた。これは彼らが共生関係にありながらも、お互いを独立した存在として認めているからだ。本作ではそれが吉と出るのか凶と出るのか。どちらにせよヴェノムとエディの関係性と、カーネイジとキャサディの関係性の違いが勝負を分けるだろう。

 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のカーネイジは、原作コミックよりもさらに強く、邪悪に、厄介になっているようだ。この強敵を相手に、ヴェノムとエディはどんな戦いを見せてくれるのか。今から公開が楽しみでならない。

参照:Venom: Let There Be Carnage - Exclusive Trailer Breakdown with Director Andy Serkis|IGN

■公開情報
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
2021年全国ロードショー
監督:アンディ・サーキス
出演:トム・ハーディ、ウディ・ハレルソン、ミシェル・ウィリアムズ、ナオミ・ハリス
配給:ソニー・ピクチャーズ
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