永野芽郁×田中圭×石原さとみ『そして、バトンは渡された』本予告&ポスタービジュアル公開

 10月29日に公開される映画『そして、バトンは渡された』の本予告とポスタービジュアルが公開された。

 2018年2月発売され、累計発行部数は90万部を突破している瀬尾まいこの原作小説を映画化する本作。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の前田哲が監督を務め、血も時間も関係ない家族関係を描く。

 血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった森宮優子。わけあって料理上手な義理の父親、森宮さんと2人暮らし。今は卒業式でピアノを弾く「旅立ちの日に」を猛特訓中。将来のこと恋のこと友達のこと、うまくいかないことばかり。そして、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花。泣き虫な娘のみぃたんに精一杯愛情を注ぎ共に暮らしていたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。

 主人公の優子を演じるのは永野芽郁。また、血の繋がらない父親・森宮さんを田中圭が演じる。そして、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女性・梨花役で石原さとみが出演。石原は小さな娘のいるシングルマザーを演じるが、母親役はキャリア初となる。さらに、岡田健史、大森南朋、市村正親らが脇を固める。

 ポスタービジュアルでは、田中演じる森宮さんと永野演じる優子はなにか考え込んだ表情で、石原演じる梨花は笑顔でこちらを向いて立っている姿が切り取られている。

映画『そして、バトンは渡された』本予告映像

 公開された本予告は、森宮さんと優子が親子でキッチンに立ち味見をする姿や、楽しそうに買い物に出かける様子に、梨花とみぃたんが結婚式で笑顔で見つめ合うシーン、遊園地で仲良く遊ぶ姿からスタート。

 しかし、早瀬くんから発せられる「お互いを尊重出来て、実の親子よりよほどいいよ」という言葉と裏腹に、実の親子ではない2つの家族には、命を懸けた嘘と秘密があったことが明かされる。梨花は「ごめんね、みぃたん。私は最低の母親でした」という言葉を置いて、みぃたんの前から消えてしまう。クライマックスには、「大体なんで気づいてあげられなかったの」と感情を押さえられず森宮さんに叫ぶ優子に、大粒の涙をこぼすみぃたんの姿が描かれている。

 また、本作のインスパイアソングが、ピアノロックバンド・SHE’Sの「Chained」が決定。本作にインスパイアされ制作されたという本楽曲は、本予告の中盤で聞くことができる。

 今回、映画の世界観に寄り添った楽曲にしたいというプロデューサーの思いで、インスパイアソングのアーティストを募集したところ、約200組のアーティストから名乗りがあがり、SHE’Sはその中から抜擢された。

 選定理由についてプロデューサーの田口生己は「最初にSHE’Sの楽曲を聞いたときに、まるで一本の映画を見終わったようなスケールと余韻に圧倒されました。繊細な歌詞で表現された、人それぞれにある人生という物語をエモーショナルに歌い上げていただいた『Chained』はまさに、この映画の表現したいすべてが詰まっていました。SHE'S とこの映画の中で重要な意味を持つピアノという共通点を持ったこの楽曲が、多くの方の心に届くことを願っています」とコメントを寄せた。

 また、SHE’Sのボーカル・井上竜馬は以前より本作の原作を読んでいたそうで、「人と人で、人が人を繋いできた。何千年も、何万年も。次から次へと繋がれる愛の物語はきっと、今の時代を生きる人々の心を潤してくれる。澄んだ水が渇いた紙にじわりと溶け込むように。二年前に読了して心に残っていた本作品とまた出逢えた。バトンは繋がれた。愛おしい登場人物達から貰った沢山の言葉を胸に、映画の世界に寄り添い景色を増幅させるように、そして共に音楽人生を歩んでくれている温かいファンに愛が届くように作曲しました。とても素敵な作品になっているので是非映画館でご覧になってください。そして観終われば、あなたがまた誰かにバトンを渡す時です」とその喜びを語った。

 そして、本作について前田監督からは「映画を見終わったあと、自分の身近にいる大切な人を見つめて、受け入れて、甘えさせる余裕を持ってもらえたら嬉しいです。本来みんなっていると思うんですけど、厳しい毎日を過ごしていると、つい忘れてしまう。忘れてしまっている大切な気持ちをこの映画で思い出して、幸せな気持ちで映画館を出てほしいです。この映画は大切な人へのラブレターでもあります。真摯にひとりに向けた言葉じゃないと、多くの人にも伝わらない。身近なひとりに向けて言った言葉というのは、みんなにも伝わっていくと思っています」とコメントが寄せられている。

■公開情報
『そして、バトンは渡された』
10月29日(金)全国ロードショー
出演:永野芽郁、田中圭、石原さとみ、岡田健史、稲垣来泉、朝比奈彩、安藤裕子、戸田菜穂、木野花、 大森南朋、市村正親
原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫刊)
監督:前田哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
インスパイアソング:SHE’S「Chained」(ユニバーサルミュージック)
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
公式サイト:soshitebaton-movie.jp   
公式Twitter:@baton_movie 

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