永野芽郁の成長が楽しみな『ハコヅメ』幕開け 「どうせ来るならクソ野郎」もトレンド入り
戸田恵梨香と永野芽郁がダブル主演を務める『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)が、7月7日よりスタートした。
『モーニング』で連載中の『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』を原作とした本作は、作者の泰三子が某県警に10年間勤務した経験から女性警察官のリアルな現実を描いた交番エンターテインメント。少々泥臭い原作のセリフや表現を、『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系)、今期放送の『サ道2021』(テレビ東京系)も担当する根本ノンジの脚本によって、地上波のコンプライアンスに合わせたマイルドな仕上がりとなっている。
本作の目玉は、戸田恵梨香が演じる藤聖子と永野芽郁が演じる川合麻依の交番女子ペアにある。真面目に仕事(取り締まり)をしていただけで忌み嫌われ、不眠不休の24時間勤務に、休日もプライベートはゼロ。辞表を握りしめる川合の前に現れるのが、刑事課のエースで、「人の皮を被ったマウンテンメスゴリラ」と呼ばれる藤である。
空き巣の匠に、ひったくり犯、UFOの目撃と、休む間もなく通報が入る中、川合にとって転機となるのが自殺予告だ。町山交番に配属されてから坂本(森田甘路)より何度も連絡を受けている川合は「また」と本気にしていなかったが、「いつだって本気じゃないとダメなの」と窓ガラスを割って家に侵入する藤の機転により、首を吊ってぐったりしている坂本を発見することができた。
つきっきりで看病してくれたことによる坂本からの感謝、誰もが同じしょうもなくて普通の人間だという藤の言葉により、川合は提出した辞職願を取りやめ、また警察官を続ける道を選ぶのだった。「ほっとしたり、ヒヤっとしたりを繰り返しながら警察官になっていけばいいよ」と川合の背中を押す藤の姿に、交番所長の伊賀崎秀一(ムロツヨシ)も「いいペアになりそうだ」と安堵の表情を浮かべる。「どうせ来るならクソ野郎」とすっかり藤の毒舌が移っている川合に今後の成長が楽しみになった。