10代のゲリラ組織の狂気が暴走する 『MONOS 猿と呼ばれし者たち』10月日本公開決定

 映画『MONOS(原題)』が『MONOS 猿と呼ばれし者たち』の邦題で10月よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることが決定した。

 

本作は、50年以上続いたコロンビアの内戦を背景に、暴力の絶え間ない脅威にさらされる世界と、そこに生きる少年少女の葛藤や焦燥、炙り出される人間の本質を大胆に描くサバイバル・オデッセイ。サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭で63部門にノミネート、そのうち30部門で受賞を果たし、2020年の第92回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。

 ボリビア初の先住民族出身の大統領エボ・モラレスのドキュメンタリー『コカレロ』や、下半身不随になった男性の実話を映画化した『ポルフィリオ』のアレハンドロ・ランデスが監督を務め、『キングス・オブ・サマー』のモイセス・アリアス、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のジュリアンヌ・ニコルソンが出演。さらに、ミカ・レヴィが音楽を手がけた。

 南米の山岳地帯、世間から隔絶された高地で暮らす8人の少年少女。ゲリラ組織の一員である彼らのコードネームは“モノス”。「組織」の指示のもと、人質のアメリカ人女性を監視し、厳しい訓練で心身を鍛える一方で、恋をし、仲間の誕生日を祝い、10代らしく無邪気に戯れる日々を送る。しかし、「組織」から預かっていた大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから、亀裂が生じていく。時を同じくして、敵からの激しい襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すことに。仲間の死、裏切り、そして人質の逃走……。極限の状況下、“モノス”の狂気が暴走し始める。

■公開情報
『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
10月より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・脚本・製作:アレハンドロ・ランデス
脚本:アレクシス・ドス・サントス
編集:ヨルゴス・モヴロプサリディス
音楽:ミカ・レヴィ
出演:モイセス・アリアス、ジュリアンヌ・ニコルソン
配給:ザジフィルムズ
協力:ラテンビート映画祭
2019年/コロンビア=アルゼンチン=オランダ=ドイツ=スウェーデン=ウルグアイ=スイス=デンマーク/スペイン語・英語/シネスコ/5.1ch/102分/原題:MONOS/字幕翻訳:平井かおり
(c)Stela Cine, Campo, Lemming Film, Pandora, SnowGlobe, Film i Väst, Pando & Mutante Cine
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/monos/

関連記事