TBSグループ、『パラサイト』『愛の不時着』のCJ ENMとパートナーシップ協定を締結

 TBSグループが、韓国の総合エンターテイメント企業CJ ENM(シージェイ・イーエヌエム)と、番組の共同制作を含む戦略的パートナーシップ協定を締結することで合意した。

 CJ ENMは、放送、映画、音楽、ライブ、アニメーション、動画配信サービスなど、エンターテインメント業界全般において多様なビジネスを展開している韓国最大のコンテンツ企業。カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールや、米アカデミー賞授賞式で作品賞を含む4部門を受賞した映画『パラサイト半地下の家族』の投資・配給会社としても知られている。韓国の映画興行記録を作った『バトル・オーシャン/海上決戦』『エクストリーム・ジョブ』『国際市場で逢いましょう』などの映画、Netflixで2020年に日本で最も話題になった作品TOP10で堂々の1位に輝いた『愛の不時着』や、同じくTOP10入りした『サイコだけど大丈夫』、日本でもリメイクされた『シグナル』のほか、『ミセン-未生-』、『記憶〜愛する人へ〜』、『ボイス』シリーズ、『ミスター・サンシャイン』、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』をはじめとする人気ドラマや、『Grandpas over  Flowers』、『I Can See Your Voice』といったバラエティ番組など、世界中で評価の高いコンテンツを企画、制作、配給している。また、最高の韓国カルチャー体験を世界中に提供するために、『KCONコンベンション』や『Mnet Asian Music Awards』といった音楽アワードも手がける。アジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点を持ち、3,600名の従業員を有する。

 今後、TBSグループ選りすぐりのクリエイター陣と共同で、日本や韓国に限らずグローバル市場をターゲットとするドラマやバラエティ番組、映画などのコンテンツ開発・制作を目指すほか、音楽や演劇などのライブエンターテインメントや、アニメ・漫画といった双方が強みを持つ様々な分野での協業に加え、クリエイターの相互人材交流といった多角的な取り組みを共同で推進していく。

 今回の取り組みについて、TBSテレビ専務取締役の菅井龍夫氏は、「TBSホールディングスの成長戦略として、世界のマーケットへの進出・拡大が急務であり、TBSグループの優れたクリエイターと、世界で実績のあるCJグループとのシナジーによって、新たな世界戦略コンテンツが生まれることに期待している」と述べた。CJ ENMの映画ドラマ統括チェ・ジンヒ副社長は「今回の提携を通して、日韓を代表するコンテンツ企業である両社の制作力を活かし、グローバル市場を目標に多様なコンテンツを提供する予定だ。また、CJ ENMはグローバルコンテンツパートナー社との協業を通して、グローバル市場に向けたコンテンツの提供を継続する予定だ」と述べている。

 TBSは、1960年代以降、50年以上にわたり、ドラマやバラエティ番組、アニメ、映画などすべてのジャンルの海外展開に積極的に取り組んでいる。特に『半沢直樹』や『逃げるは恥だが役に立つ』といったヒットドラマや、『SASUKE』『風雲!たけし城』などのバラエティ番組のフォーマットの累計の販売実績は、世界160を超える国・地域に数百作品、数万話におよぶ。さらに近年は動画配信やIP活用による商品化、出版、テーマパーク、タイアップなどマルチ展開にも活動を広げている。

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『逃げるは恥だが役に立つ』(c)TBS

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