木下彩音が卒業証書をビリビリに 『Bittersand』本編映像公開

 6月25日に公開される映画『Bittersand』の本編映像が公開された。

 本作は、井上祐貴、萩原利久、木下彩音が共演し、『ステップ』『虹色デイズ』で助監督を務めた杉岡知哉がメガホンを取った青春ミステリー。

 高校生活は、青春の輝かしき一頁。しかし全員が、美しい記憶ばかりを持っているわけではない。何者かが黒板に描いたクラスの男女の爛れた相関図によって、誹謗中傷の的となり日常が暗転した、暁人(井上祐貴)と絵莉子(木下彩音)。それから2人の時計は、止まったままだった。7年後、暁人と絵莉子の運命的な再会をきっかけに、悪友・井葉(萩原利久)の力を借り、暁人は自分のため、そして絵莉子のために、「記憶を塗り替える」企てを進める。

映画『Bittersand』本編映像

 公開された本編映像は、25歳になった暁人が「卒業式の帰りに絵莉子に会った」と回想するシーンから始まる。高校の卒業式を終えた絵莉子が卒業証書をビリビリに破り、風に飛ばす姿を見た暁人が声をかけると 「気休めだけどスッキリする」と辛かった高校生活の記憶を消し去ろうとする心境が見て取れる。25歳になった暁人は、「どんな気持ちで卒業証書を破いていたんだろう。でもとにかくわかっていることは一つだけあって、卒業証書を破かなきゃいけない思い出のまま終わらせちゃいけないんだ」と7年前の真実を暴く覚悟を決める。

 “消したい過去”を抱えながら7年もの間を過ごす暁人と絵莉子を演じた井上と木下だが、井上は『ウルトラマンタイガ』、『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』に出演し、木下は『ウルトラマン R/B』、 『劇場版ウルトラマン R/B セレクト!絆のクリスタル』に出演した経験を持つ“ウルトラマン”という共通点がある。撮影現場は、ほぼ同年代の役者が集まっていたといい、井上は「撮影時の雰囲気は本当に学生時代を思い出すような場面もあり、楽しく撮影できました」と撮影当時を振り返りつつ、「木下彩音さんはウルトラマンシリーズに出演されていたという共通点があったので当時の監督や現場のスタッフさんの話をしたりしていました」と、木下もまた「小さい子からの反響や、老若男女問わず愛されている作品なので、いろんな年齢層のファ ンの方たちについてお話ししました」と“ウルトラマントーク”に花を咲かせていたと明かす。

 “消したい過去”など無さそうな2人だが、井上は「高校の入学式の日、人生で初めて自分でネクタイを締めて登校したのですが、結び方がいまいち分かってなくて、思い出せないくらい変な形とバランスで結んで行ったら、新入生の皆の前で先生に叱られるという最悪な高校生活をスタートしたことは、もう思い出したくありません」と暁人同様に高校生の頃の過去を消したいと告白。同じく、木下も「人前で転けたことです。転けた反動で自然に涙が出てしまって、 それをみんなに見られてしまったのが恥ずかしかったです。20歳の時の話なので、大人になっても転けて人前で泣いちゃうなんて情けなくなりました」と消したいエピソードを明かした。

■公開情報
『Bittersand』
6月25日(金)シネ・リーブル池袋、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開
監督:杉岡知哉
出演:井上祐貴、萩原利久、木下彩音、小野花梨、溝口奈菜、遠藤史也、搗宮姫奈ほか
配給:ラビットハウス
(c)Bittersand 制作委員会
公式サイト:bittersand.net
公式Twitter:@bittersand_eiga

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