『あの夏のルカ』日本版主題歌が井上陽水「少年時代」に決定 歌い手はヨルシカのsuis

 6月18日よりディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で独占配信される『あの夏のルカ』日本版エンドソングが、suis from ヨルシカによる「少年時代(あの夏のルカ ver.)」に決定した。

 本作は、「海の世界」と「人間の世界」、互いに恐れ合っている2つの世界が舞台。海の世界に暮らす“シー・モンスター”の少年ルカは、絶対に行ってはいけないと禁じられている人間の世界への憧れを抑えきれず、親友のアルベルトと共に海の世界を後にする。身体が乾くと人間の姿になるという性質を持つ“シー・モンスター”の彼らは、この“秘密”を人間に知られる恐怖を抱きながらも、目の前に広がる新しい世界に魅了されていくのだ。やがて、ルカとアルベルトの無邪気な冒険は海と陸とに分断されてきた2つの世界に大事件を巻き起こすが、ルカの禁断の憧れが生んだ「ひと夏の奇跡」とは。

 本作の日本版エンドソングとして選ばれた楽曲は、井上陽水の「少年時代」(1990年/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水、平井夏美)。歌うのは、長編アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』でも主題歌を担当した、ヨルシカのボーカル、suis。ヨルシカは、3rdアルバム『盗作』で各ストリーミングサイト及びダウンロードサイトでランキング1位を獲得、サイトカテゴリー別を含め18冠を達成するなど人気を集めている。ボーカルを務めるsuisは、今回が初の単独名義としての参加となる。

 ピクサー最新作の日本版エンドソングを担当することが決まった時の心境を「とても光栄に思うと同時に、子どもの頃のようなわくわくを感じ、『今年の夏休みは去年とは違うことをしよう!』と浮足立つ小学生のような気持ちでした。」と語り、新しい挑戦をすることに喜びを見せたsuis。また、井上陽水の楽曲について、「少年時代の歌詞では特に『私の心は夏模様』のフレーズが大好きです。心は時に夏模様になるものではありますが、この一言で一気に夏に手を引っ張られてしまいます。(実際に歌ってみて)アレンジの没入感にも助けられて、少年たちの世界へとトリップできた気がします」と明かしている。

 監督を務めたエンリコ・カサローザも「この曲は、(『あの夏のルカ』のように)あの夏の日へのノスタルジアを呼び起こしてくれるので、とても気に入っている曲なんです。suisの声はとても美しく、透明感のある声で感情を伝えてくれています」とコメントした。

 また、日本好きのカサローザ監督の熱烈なオファーもあり、作詞・作曲、演奏、アレンジ、レコーディング、ミキシングまで一人で手がけるトクマルシューゴがミュージックプロデューサーとして参加。「あの夏のルカver.」としてアレンジを担当したトクマルについて、カサローザ監督は「私の大好きな日本のアーティストのシューゴトクマルが、美しく、何事にも束縛されないような自由な雰囲気のアレンジを与えてくれました」とコメントした。

「あの夏のルカ」|MV&監督コメント|Disney+ (ディズニープラス)

 あわせて公開された特別映像では、ルカとアルベルトが人間の世界で巻き起こすひと夏の冒険を後押しするように、ヨルシカのsuisによる「少年時代(あの夏のルカver.)」が初披露されている。

suis コメント

日本版エンドソングを担当すると決定した時の気持ち

とても光栄に思うと同時に、子どもの頃のようなわくわくを感じ、「今年の夏休みは去年とは違うことをしよう!」と浮足立つ小学生のような気持ちでした。

初めて「少年時代(あの夏のルカver.)」のアレンジを聞いた時の感想

まさに思い出の中にいるような臨場感にドキドキしました。潮の香りと星の瞬き、重たいオールを漕いで行った先に何か初めての景色を見るような、思い出だけれど夢の中…...というような。不思議な情景を感じました。

「少年時代(あの夏のルカver.)」が流れる今回の特別映像を見て

嬉しいです。もしかしたらまだ実感が湧いていないかもしれません。本編を観るのがとても楽しみです。

ルカとアルベルトのように覗いてみたい新しい世界は?

私は人間ですが、逆にシー・モンスターになって海の世界に行ってみたいです。海の生き物と一緒に泳いだり、ウミウシを眺めて一日を過ごしたり、なにより泳ぎ回りながら歌を歌うことができたら最高に幸せだろうなと憧れます。

自分を変えてくれた友人は?

美しい友人がいます。「お前の好きそうな道を見つけた」と住宅街の寂れた裏道を案内してくれたことがありました。その時私はどうにも彼女の隣を歩く気になれず、背中を眺めて歩く時間がひどく幸福だったのを覚えています。彼女は人間の美しさを体現したような人で、当時の私の濁った価値観の全てを変えてくれました。

今までの人生の中で印象に残っている夏の思い出

人生のすべての夏を総括して、夏の思い出という概念が生きています。特定のエピソードはほとんど覚えておりませんが、おそらくいつも汗をかいたこと、目の前がじわじわとすること、草と水と太陽がそばにいるということを思い出せます。

『あの夏のルカ』を観て、この曲を聴くたくさんの人にメッセージ

夏というものは、多くの人に平等に降り注ぎます。ルカたちの夏、それから皆さまそれぞれの夏を感じていただけたら嬉しいです。

エンリコ・カサローザ監督 コメント

この曲を聴いて、本当に感動しています。「少年時代」のカバーなのですが、ふたりのとても素晴らしい音楽アーティストのコラボなんです。ひとりは私の大好きな日本のアーティスト、シューゴトクマルで、この曲に美しく、何事にも束縛されないような自由な雰囲気のア
レンジを与えてくれました。歌を歌ってくれているのはsuisといって、ヨルシカのボーカル。とても美しく、透明感のある声で感情を伝えてくれています。この曲は、あの夏の日へのノスタルジアを呼び起こしてくれるので、私もとても気に入っている曲なんです。この曲には時代を超えた、本質的なものがあると感じています。1950年代、60年代のイタリアを描いた『あの夏のルカ』によく似合っています。子供のころの夏の日へのノスタルジアを感じさせてくれます。日本のファンの皆さんも、この映画と、新しいアレンジでお贈りする「少年時代(あの夏のルカver.)」とともに楽しんでください。皆さんとこの夏の日々を過ごせることを楽しみにしています。

■配信情報
『あの夏のルカ』
6月18日(金)より、ディズニープラスで配信開始
監督:エンリコ・カサローザ
製作:アンドレア・ウォーレン
日本版声優:阿部カノン(ルカ)、池田優斗(アルベルト)ほか
日本版エンドソング:「少年時代(あの夏のルカ ver.)」suis from ヨルシカ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

関連記事