浜辺美波×池田エライザ『映画 賭ケグルイ』対談 仲が良い2人は似ていないようで似ている?

 2018年にドラマ化され、2019年にはドラマのseason2放送に加え映画化もされた『賭ケグルイ』。約2年ぶりの新作『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』が6月1日より全国公開された。

 原作者の河本ほむらが監修を務めた完全オリジナルストーリーとなる今回の作品では、生徒代表指名選挙を終え、束の間の平穏が戻ったかのように思われた私立百花王学園で、蛇喰夢子を中心とした熾烈なギャンブルバトルが再び巻き起こる。

 ドラマのseason1から主人公・蛇喰夢子を演じているのは、数々のドラマや映画で主演を務めている浜辺美波。そんな夢子と敵対する私立百花王学園の生徒会長・桃喰綺羅莉役でドラマのseason2から登場したのが、俳優業はもちろん、昨年『夏、至るころ』で監督業にも進出した池田エライザだ。

 プライベートでも仲が良いという2人に、今回の映画のことや、“似ていないようで似ている”2人の性格などについて語り合ってもらった。【インタビューの最後には、コメント動画&サイン入りチェキプレゼント企画あり】

『賭ケグルイ』がきっかけでプライベートでも仲良しに

ーー前作『映画 賭ケグルイ』から2年ぶりの新作となります。それぞれ蛇喰夢子と桃喰綺羅莉に戻るのはもう慣れたものでしたか?

浜辺美波(以下、浜辺):前作のときは戻るのがすごく難しくて戸惑いがあったのですが、今回はそういうことがほとんどありませんでした。最初の本読みのときまでは緊張していましたが、そこで英勉監督に「本番はもっと“間”を使ってやってくれていい」と言っていただいたんです。監督から夢子に戻る鍵をいただいたような感覚でした。現場に入ってからも、いつものメンバーとスタッフさんと一緒に撮影していく中で、自然と戻っていけた気がして。キャストもスタッフさんも、心の固まった部分を全部溶かしてくれるような素敵な方々なので、本当に恵まれているなと実感しました。

池田エライザ(以下、池田):私はどの作品をやるときも現場にはすんなり入れなくて……。毎回すごく緊張するんです。『賭ケグルイ』は現場の仕組みやテンポ感が分かっているので実際に現場に入ってしまえば安心はするんですけど、キャストもどんどん豪華になっていくので、「追いつけるかな……」という気持ちでした。

ーーそうなんですね。池田さんのその感じはものすごく意外です。

池田:堂々としてるのは顔だけなんです(笑)。でも、現場に入ってみんなの様子を見たら、桃喰綺羅莉の感覚を徐々に思い出すことができました。

ーー今回の映画では、ついに夢子と会長の対決が実現しました。

浜辺:原作では描かれていないストーリーなので、難しいという話はいろんな人から聞いていました。あと、夢子と会長のギャンブルだと、「すごく静かな対決になってしまうから描きにくい」ということを監督もずっと言っていて……。

池田:あ~、言ってたね! 夢子と会長は、実は似た者同士なんですよ。頭で考えていることと実際に口に出して話すことが全然違う。会話とは違う次元でやりとりが行われているようで、“賭ケグルイ”同士、似たものを感じます。「引っ張るなぁ!」とは思いましたが(笑)、私としては耽美なギャンブルができたと思うので、納得のいく形でした。

浜辺:実際にやっていてもすごく楽しかったです。対決シーンに限らず、『賭ケグルイ』はお芝居の面でも“やってきたらやり返す”みたいなところがあるので、どのシーンも想像以上の出来になっている自信があります。

ーー浜辺さんと池田さんは他の作品でも共演されていますが、実際の仲はどうなんでしょう?

浜辺:皆さんが思っているよりも深いところまで仲良くさせてもらっています(笑)。

池田:へへへ(笑)。仲良しなんですよ。すごく気が合う。

浜辺:お家にお邪魔させてもらったりもしちゃうぐらい!

池田:数少ないお友達です。

浜辺:私も少ないんです(笑)。

池田:少ない同士ね(笑)。

ーーお互いのInstagramでも交流されたりしていましたが、仲良くなるきっかけは『賭ケグルイ』だったんですか?

浜辺:そうですね。撮影でずっと同じ場所にいるので話す機会が多くて、それで仲良くなりました。

池田:今回は撮影現場でもコロナ対策がしっかり施されていたので、「ん? なんですかなんですか?」って言いながら、アクリル板越しに仲良くさせてもらっていました(笑)。

浜辺:そうそう(笑)。声を小さくして、アクリル板越しに秘密の話をたくさんしていました。聞こえないぐらいの最小限のボリュームで話す、みたいな(笑)。逆にそっちのほうが仲良くなりましたね。

池田:私はすごく人見知りしちゃうタイプなので、前回はもう会長を演じることでいっぱいいっぱいで、緊張しちゃって皆さんに歩み寄れなかったんです。でも今回は、去年の目標が「人と仲良くなる」だったこともあり、頑張ってみんなと仲良くなれるように心を開いていきました。

ーーミステリアスな桃喰綺羅莉という役柄的にも、なかなか入っていきづらいところではありますよね。

池田:そうなんですよ。現場に入るときのビジュアルが綺羅莉なので、みなさん話しかけづらいだろうなっていうのはずっとあって。なので、なるべく自分から「えいっ!」っていけるように頑張りました。

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