『リコカツ』紘一の“彼女ファースト”の考えに感動 高橋光臣参戦で物語はさらに加速?

 いつ止むともわからぬ雨が降り止むのを待つ「雨宿り」という通常憂鬱で退屈で拉致の明かない時間を共有できていることこそ“特別な関係性”であることの裏返しとも言えるだろう。どちらか片方がトラブルや災難に見舞われた時に、一緒に傘をさしながら、あるいはどこかの軒下で肩寄せ合って晴れ間を一緒に待ち望む人がいてくれるだけでどれだけ心強いことだろう。何も“雨”は厄介なことだけでなく“恵みの雨”もあるし“雨降って地固まる”とも言う。今回の雨宿り明けの2人には正にそんな様子が窺えた。

 せっかく心が通じ合ったと思えた矢先に、帰って来た新居に待ち受けていたのがなんと咲の元彼であり、紘一のジム仲間でもある貴也(高橋光臣)だった。高橋といえば『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で演じたラグビーチーム「アストロズ」のキャプテン・岸和田徹役の印象が強く、熱い思いを漲らせた徹の奮闘ぶりに視聴者の涙を誘っていた。本作でも肉体派の弁護士役を演じているものの、内面的には合理主義、何かと立ち振る舞いがスマートな役どころで、これまでの高橋のイメージとは違う顔が見られそうだ。今後の紘一と咲の関係にどう影響を与えていくのかに期待したい。

 さらに、次話ではファッション誌担当から文芸担当に部署異動を命じられた咲が担当することになる恋愛小説家・水無月連(白洲迅)も加わり、今後ますます加速していくこの“離婚するかもエンターテインメント”から目が離せそうにない。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
金曜ドラマ『リコカツ』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲迅、大野いと、田辺桃子、中田クルミ、平岩紙、宮崎美子、酒向芳、三石琴乃、佐野史郎
脚本:泉澤陽子
演出:坪井敏雄ほか
プロデュース:植田博樹、吉藤芽衣
主題歌:米津玄師「Pale Blue」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作著作:TBS
(c)TBS

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