美しい着物に身を包む門脇麦とリクルートスーツ姿の水原希子 『あのこは貴族』新場面写真公開

 門脇麦と水原希子が共演する映画『あのこは貴族』の新場面写真が公開された。

 初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督の長編2作目となる本作は、山内マリコの同名小説を原作とした、異なる階層で生きる女性たちの自立の物語。門脇が都会に生まれ、婚活に余念がない箱入り娘の華子を演じ、水原が地方から上京し、自力で都会を生き抜く美紀役を務める。そのほか、二人を繋ぐことになる弁護士・幸一郎役を高良健吾、華子の学生時代からの友人でバイオリニストの逸子役を石橋静河、美紀の地元の友人で同じ名門大学に入学する・平田役を山下リオが演じる。

 公開されたのは、東京という同じ空の下、違う階層でそれぞれの人生を切り拓こうとす華子(門脇麦)と美紀(水原希子)の世界観が写し出された場面写真。

 代々、東京の中心地に居を構える良家の子女である華子は、豪華7段の雛人形を飾る姿や、刺繍を楽しむ優雅な姿、美しい着物に身を包む姿が切り取られている。「結婚=幸せ」という世界観を持った上流階級の箱入り娘である華子は、自分の感情を表に出すことに慣れておらず、微妙な表情や雰囲気だけでストーリーを引っ張っていく必要のある、映画的にはきわめて難しい役柄。監督は脚本の段階から「華子ができるのは門脇麦しかいない」とイメージを固めており、門脇自身も「岨手監督の前作を観てからずっとご一緒したかったので期待に応えたい」と強い意気込みを明かしている。

 一方、地方出身者である美紀は、ジャージ姿でベッドに横たわるラフな印象を与えるものや、真新しいリクルートスーツに身を包んで大学の入学式に向かう姿、それらとは対照的に、真っ赤なスカーフとスーツで力強い印象を与える姿が切り取られている。地方出身の秀才で、都会に馴染んでいるのに、自己肯定感が薄い。東京への幻想は抱いていないが、地元に帰る気にもなれず、学生時代からの腐れ縁を引きずっている。そんな複雑な役柄に対して、脚本を読んだ水原は「美紀のキャラクターはほとんど私自身。年齢的にも今の自分にぴったりだと思う」と、自分自身と重ねるほど共感できたキャラクターであることを明かしている。

■公開情報
『あのこは貴族』
2021年2月26日(金)全国公開
監督・脚本:岨手由貴子
出演:門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静河、山下リオ、佐戸井けん太、篠原ゆき子、石橋けい、山中崇、高橋ひとみ、津嘉山正種、 銀粉蝶
原作:山内マリコ『あのこは貴族』(集英社文庫刊)
配給:東京テアトル/バンダイナムコアーツ
(c)山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会
公式サイト: anokohakizoku-movie.com
公式Twitter:@aristocrats0226
公式Instagram:@aristocrats0226

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