『おちょやん』千代を見守るハナを好演 宮田圭子が撮影現場の裏側を語る
毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『おちょやん』。第2週から登場している宮田圭子よりコメントが寄せられた。
宮田が演じるのは、「岡安」の先代の女将でシズ(篠原涼子)の母・岡田ハナ。道頓堀のことは何でも知っている。千代(毎田暖乃)や一平(中須翔真)のことを気にかけ、 時に優しく、時に厳しく助言しながら見守っている。
宮田は本作への出演が決まった際の気持ちを、「それはもう天にも昇るほどうれしかったです。2016年の連続テレビ小説『べっぴんさん』以来、オリンピックかのように4年ぶりに出させていただいて(笑)。オリンピックは延期になり、こちらの撮影も新型コロナウイルスの影響でいろいろと大変でしたが、やっと撮影に入らせてもらえて、ありがたく毎日を過ごしています。どうかみんな健康でと願って撮影に入りましたが、始まったらもう役に没頭してやっています」とコメント。
演じるハナについては、「最初はプレッシャーがあってひるんだんですが、台本を読ませていただいたら、きぜんとしているけど、フワっとしたやわらかい部分もある、とってもすてきで魅力的な役でした」とその魅力を分析。
ハナを演じる上ではかなりの勉強もしたようで、「いろんな歴史・経験を踏んできて、道頓堀という場所を肌で感じ、自分の目でちゃんと見て体験しているハナさんは、足から頭の先までしっかり『道頓堀』にうまっているでしょうけれど、実は私自身は、道頓堀にあまりなじみがありませんでした。ハナさんは道頓堀を仕切って、一代で『岡安』を立派なお店にしますから、コロナ禍の自粛期間中に道頓堀に関する本を読み、道頓堀に出てくる女性たちを学びました。その後、今回のスタジオに入って道頓堀のセットをみたら、なんだかタイムスリップしたみたいで、すごく懐かしく感じたんです。すっかり道頓堀の女になっています(笑)」と意外な役作りについて明かした。
また、共演者の芝居に驚きがあるようで、「杉咲花さんは、もう関西ことばが完璧! 私は神戸の人間ですが、それでも台本のことばって大変なんです。方言指導の先生に注意されることもしょっちゅうです。なのに、杉咲さんが完璧なので、頭が下がります。ハナの孫みつえちゃんも、天真らんまんで、いい子に育ったなって感じなんですよ。演じられているご本人の東野綾香さんも、すごくのびのびした素直な方。高城百合子さんは、新劇の女優さんという設定ですよね。演じられている井川遥さんが、欄干に座ってらっしゃる姿が、それはまあ美しかったです(笑)。それだけで、この人が舞台に立ったら素敵だろうなと思いました」と杉咲らの演技を絶賛した。
最後に視聴者に向けては、「台本を読んでいて『えー! この役は、誰がやるんだろう? この役は、誰がやるんだろう?』と、ワクワクしました。出てくる人、出てくる人、みんな魅力的で、かわいらしくって、おかしくって、ちょっとかっこいいんですよ。そういう人たちがしゃべったり動いたり、ぶつかりあったりしているドラマなので、すごくおもしろい作品 になっていると思います。千代ちゃんにどんどん、どんどん覆いかぶさってくるきついもの、厳しいものを跳ね 返すのではなく、背負ったまま、それでも前へ進んでいくパワー、そのバイタリティーに元気をもらえるんです。共演している私自身も元気をもらっているし、たぶんハナさんも元気をもらっていると思いますね。登場人物ひとりひとりのおもしろさをぜひみなさんに感じていただきたいですし、お芝居の魅力をテレビを通して感じていただけたらいいなと思います」とメッセージを送った。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/