ジョーダン・ピール×J・J・エイブラムス『ラヴクラフトカントリー』に奥浩哉らが絶賛コメント
Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」(以下「スターチャンネルEX」)にて配信中のHBOドラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』に、著名人が絶賛コメントを寄せた。
『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールと、『スター・ウォーズ』シリーズや『ウエストワールド』などの、J・J・エイブラムスが手がける本作は、“アメリカでいかに黒人が抑圧され日々恐怖を抱きながら生きているか”をリアルに描きながら、SF小説から飛び出したようなモンスターやゴースト、魔術の要素を加えたSFファンタジーホラー。
主人公をジョナサン・メジャース、その幼なじみをジャーニー・スモレットが演じるほか、アビー・リー、ウンミ・モサク、コートニー・B・ヴァンス、マイケル・ケネス・ウィリアムズが出演する。
以前、本作の第2話までの推薦コメントを寄せた著名人より、全話を視聴したうえで、俳優の佐野史郎、OKAMOTO’Sのオカモトコウキら各界の著名人10名が2度目のコメントを寄せた。
コメント
荒俣宏(小説家、妖怪評論家)
このドラマを観て、分かる。『なぜアメリカがゾンビ・ホラーや宇宙怪物のような空想の物語(ゲーム)が大好きなのか』が。なぜなら、アメリカの現実があまりに怖すぎて、悪夢を見つづけるほうが目覚めるよりずっと救われるからだ。
伊賀大介(スタイリスト)
剥き出しのメタファーは、グロテスクで美しい。
ドラマ本来の「面白さ」と、もっとこの背景を知りたい・知らねばという「わからなさ」がそれこそ魔法の様に混ざり合って、20話分の物語を観た様な時間であった。
『いやー面白かったー、ヤバいねー!』で、終わってはいけない物に触れてしまった。さて、どうするか。
上田航平(お笑い芸人/ゾフィー)
エピソード毎に大胆に別次元へと駆け上がっていく世界観の快感。しかしそれでいて、しっかりと紡がれていくひとつの芯のある物語。想像を絶する差別の歴史と想像を超えていくSFが完璧に重なり合った瞬間に立ち会いました。余裕で今年のダントツドラマ。
宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
『ラヴクラフトカントリー』、全10エピソード完走。記憶に残る名シーンの数々と、「一体あれは何だったんだ!?」という謎シーンの数々。見終わってから、作品を読み解いていくのがこんな楽しい作品もなかなかない。
オカモトコウキ(OKAMOTO‘S)
話が進むにつれて次第に増える謎。そして曖昧になる虚構と現実。ラヴクラフトの狂った世界を映像化したらまさにこうなるに違いない。各エピソードで次々現れる奇奇怪怪な魔物たち。話がどこに転がるかは予想不可能。2020年、絶対に観ておくべきシリーズです。
奥浩哉(漫画家/「GANTZ」(集英社)、「GIGANT」(小学館)連載中)
1950年代の白人の黒人に対する差別を通り越した残酷さにホラー以上の恐怖を感じた!題名の通りラヴクラフトのクリーチャーもちゃんとしたリアルな物は初めてだったので、新鮮だった! ラヴクラフトに黒人差別を絡めた世界観は斬新!
佐野史郎(俳優)
ラヴクラフト作品映像化となれば、邪神たちのリアルな造形は欠かせない。初っぱなからそれらに釘づけにさせられるのと同時に、怪奇幻想世界の先駆者たちへの愛に満ち、ラヴクラフトの異物に対する神経症的な感覚を逆手に取って現代を正面から捉える姿勢に惹きこまれっぱなしであった。1話1話が色彩を異にして独立していながら、ひとつの世界に収束していき、またあらたな始まりをも予感させる、まさに現代の神話体系である。
丸屋九兵衛(万物評論家)
原作小説『Lovecraft Country』をドラマの未来史に位置づける剛腕! そんな「親族による小説化」設定も『火星のプリンセス』の伝統だ! で、シーズン2はいつですか?
三上丈晴(月刊ムー編集長)
クトゥルー神話は創世記にして、終末の黙示録だ。このドラマは人間を演じている自我の正体を浮き彫りにし、かつ見る者に、新たな世界を創りだす魔力を手に入れることが可能だと悟らせる危険な魔道書にほかならない。
RAM RIDER(Artist / DJ / Producer)
あらためて最終話まで観終えると第一話終盤の驚愕の展開はほんの序章に過ぎなかったということに気付かされる。中盤の国も時代も何もかも超えた物語、そしてすべての登場人物といくつもの謎がひとつの点にむかって集約していくクライマックスは圧巻。回を増すごとに濃くなってゆくジョーダンピールテイスト、エピソードを見終わる度に心地よい疲労が襲ってくる謎の感覚。まさか、このまま終わるわけないですよね?
■配信・放送情報
HBOドラマ『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』(全10話)
【配信】字幕版
スターチャンネルEXにて配信中
【放送】字幕版
STAR1にて、毎週木曜23:00~ほか放送
【放送】吹替版
STAR3にて、毎週月曜22:00~ほか放送
製作総指揮:ジョーダン・ピール、J・J・エイブラムス、ミシャ・グリーンほか
監督:ヤン・ドマンジュ ほか
出演:ジョナサン・メジャース、ジャーニー・スモレット、コートニー・B・ヴァンスほか
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