『東京タラレバ娘2020』チーフプロデューサーが語る制作の裏側 「視聴者との距離がとても近いドラマ」

 スペシャルドラマ『東京タラレバ娘2020』が、10月7日21時より日本テレビ系で放送される。本作は、2017年1月期に放送されたドラマ『東京タラレバ娘』のスペシャル版。「タラレバばっかり言ってたらこんな歳になってしまった!」と、恋に仕事に悪戦苦闘したあの日々から3年が経ち、倫子(吉高由里子)、香(榮倉奈々)、小雪(大島優子)の3人は33歳に。香は一足早く結婚し人妻になり、小雪は夢だった自分の店の開店準備を進め、そして倫子もついに、恋人・朝倉(松下洸平)との結婚へと向かおうとしていた。だが、人生そんなに簡単ではない。結婚に浮かれる倫子の前に、俳優としてアメリカへ渡っていたKEY(坂口健太郎)が現れる。そして、香と小雪にも思いがけない問題が勃発。はたして3人は“幸せ”を手に入れることができるのか。タラレバ娘たちの奮闘が再び繰り広げられる。

 今回、リアルサウンド映画部では、チーフプロデューサーを務める加藤正俊氏にインタビュー。本作の制作のきっかけから、松下洸平、渡辺大知のキャスティングの理由、本作に込めた思いまで話を聞いた。

「『東京タラレバ娘』って普遍的なものだと思うんです」

ーー今回のスペシャル版制作のきっかけはなんだったのでしょう?

加藤正俊(以下、加藤):もともと東村アキコさんの原作が、東京オリンピック開催が決定した2013年に独身の主人公たちが、自分たちの7年後について話しているシーンから始まるんです。「さすがにその時までは結婚しているよね」って。だから、連続ドラマを撮影していたときから「東京オリンピック開催の2020年にスペシャルをやりたい」という話はしていたんです。吉高(由里子)さん、榮倉(奈々)さん、大島(優子)さんの間でも盛り上がり、放送が終わった後も、東村さんとも話をしてストーリー案も練って。スタッフもキャストも原作者も、みんなが作る気満々だったという(笑)。そうして2020年が近づいてきて、キャストのみなさんのスケジュールを聞いたら、「もちろん空けてますよ!」ということで、無事こうして実現できました。

ーー前作の視聴者からのリアクションが良かったことも、スペシャル版制作のハードルを下げたように感じます。

加藤:そうですね。僕自身様々な番組をやっていますが、『東京タラレバ娘』は放送当初からSNSでも話題になることが多くて。視聴者との距離がとても近いドラマだと実感しています。

ーー今回、スペシャルを作る上で意識して変えたことはありますか?

加藤:それが特にはなくて。『東京タラレバ娘』って普遍的なものだと思うんです。誰もがいつだって“たられば”を考えてしまうものだと思うから、スペシャルだからなにか特別なものにしようということは意識していませんでした。今回大変だったのは、東京オリンピックが延期になったということですね。本当はオリンピックについてのセリフがたくさん入る予定だったんですが、延期が決まって慌てて変更しました。でも、こうしてコロナ禍の中でもでも無事撮影を終えて、放送を迎えられてよかったです。

ーー今回はこれまでのキャストに加えて、松下洸平さんと渡辺大知さんが加わります。

加藤:もともと、本作には男性キャストとして、坂口健太郎さん、鈴木亮平さん、田中圭さん、平岡祐太さんとものすごくいい男たちが揃っています(笑)。ただ、スペシャル版のストーリーを考えたときに、新しい男性キャラクターが必要だという話になって。みなさんすでに濃いメンバーが揃っている中で、その人たちとはまた違ったタイプの人をキャスティングしたかった。そこで、松下さんと渡辺さんにオファーしました。6名のみなさん、誰とも被らないオリジナルのカラーがある人ですよね。すごくいいバランスになったのではと思っています。松下さんは何を考えているかわからないミステリアスな良さがあるし、逆に渡辺さんは全てさらけ出しているんじゃないかと思わせるほど自然な雰囲気を持った俳優です。ちなみに渡辺さんはもともと『東京タラレバ娘』が好きだったらしく、「呑んべえ」のセットに入ったときは嬉しそうでした(笑)。

ーー吉高さん、榮倉さん、大島さんのチームワークは変わらずでしたか?

加藤:3人は連続ドラマの時に本当に仲良くなったんですよ。撮影が終わってからも、時々集まったりしていて。今回はクランクイン前に吉高さんの自宅に集まったみたいで、3時間おしゃべりして、3時間セリフの練習をしたそうです(笑)。その成果が作品にも反映されているかと思います。「倫子たちの3年後ってこういう感じ!」ときっと視聴者の方が頷けるものになっています。