内田理央、『はぐれ刑事三世』で原田泰造の相棒に 「コンビネーションはバッチリでした!」

 10月15日にテレビ朝日系で放送される原田泰造主演ドラマ『はぐれ刑事三世』の追加キャストが発表された。

 テレビ朝日の人気刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』は、1988年の放送開始以来、2009年までの22年間のあいだに計444回にわたって放送され、最高視聴率25.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)を記録した長寿シリーズ。かつて、藤田まことさん演じる安浦刑事の人情味あふれるキャラクターが視聴者を魅了した人気シリーズが、スペシャルドラマとして装いを新たに帰ってくる。

 今作の主人公となる捜査一課の個性派刑事・浦安吉之を演じるのは、ドラマ『全力失踪』(NHK総合)、『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)、『サ道』(テレビ東京系)、映画『ミッドナイト・バス』など、直近でも数多くの作品に出演してきた原田。本作がテレビ朝日ドラマ初主演となる。

 浦安は、普段はとぼけて昼行燈を演じているものの、実は敏腕な男。事件の関係者の心にもすっと入り込み、捜査を進める。ひとつひとつ積み重ねた事実をもとに、立ち話でも笑顔を絶やすことなく、一方で相手の話の矛盾を鋭く突きながら、難攻不落な刺殺事件の真相に迫っていく。

 浦安とコンビを組む相棒役の女性刑事・仁城華子を演じるのは内田理央。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)での好演が評判を呼び、第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリで助演女優賞を受賞。直近では連続ドラマ『向かいのバズる家族』(読売テレビ・日本テレビ系)、『来世ではちゃんとします』(テレビ東京)に主演した。華子は正義に対して強いこだわりを持ち、捜査のためなら政治家である父親の名を躊躇なく使う“捜査ファースト”の刑事。一方では浦安に負けず劣らず方向音痴で、どこか愛きょうのある女性だ。

 浦安と華子の勝手な捜査の尻拭いで、年中胃薬が欠かせない警視庁捜査一課河辺班の班長・河辺一成を演じるのは立川談春。人気落語家の1人でありながら、近年は俳優として『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)や『下町ロケット』(TBS系)で演技を披露してきた。河辺は部下に振り回されているようで、締めるべきところはしっかりと手綱を締める男。部下とも確かな信頼関係を築き、班員一丸となって難事件に立ち向かう。

 内田や立川以外のキャストも発表。事件関係者として、美しすぎるIT社長役に紺野まひる、総合商社社長役に佐戸井けん太、その秘書役に逢沢りな、同社取締役で創業者一族の御曹司役に忍成修吾、殺人事件の第一発見者役に藤井美菜がそれぞれ決定した。また、中堅刑事・真島志乃を演じるのは、金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)の家政婦役でおなじみのしゅはまはるみ。さらに、占い師の言うことをすぐに信用する浦安の妻役を真飛聖が務める。

出演者コメント

内田理央(仁城華子役)

“はぐれ刑事三世”ことやっさん(浦安吉之)は、とてもチャーミングです。人情を大切に捜査する一方、方向音痴だから“はぐれ刑事”というコミカルな部分も加わっているので、ドラマを楽しんでご覧いただけると思います。
刑事ドラマの撮影はどうしても緊張するところがありますが、(原田)泰造さんが穏やかで優しい方なので、現場は笑顔が絶えませんでした。やっさんと華子のコンビ感をできるだけ早く出したいと思い、泰造さんと撮影前にしっかりと相談しました。実際、2人とも方向音痴ということがわかる場面を撮影したとき、自然とやっさんに華子がどんな風に話をしているのかを演じられて、最初からコンビネーションはバッチリでした! 華子はクールで、見た目も派手です。政治の世界を子どもの頃から見てきたので、感情に流されないところもあります。でも根はまじめで、政治家の娘ですからお嬢様だと思うのですが、自分から積極的に動き、やっさんへも遠慮なくツッコミを入れます。それでいて、自分も方向音痴というところが、華子にも“はぐれ感”があると思っています(笑)。
河辺班のやりとりも何とも不思議な味わいがあり、私は「シュールでおもしろいな」と感じています(笑)。『はぐれ刑事』ファンの皆さんはもちろんのこと、「『はぐれ刑事』は再放送で見た」という私と同世代の方や、さらに若い皆さんまで、幅広い方々に楽しんでいただけると思います!

立川談春(河辺一成役)

幸せに向かって一直線に向かうヤツのことを昭和の時代には“要領がいい”と言ったと思います。令和の時代は回り道をせず、最短距離で行くヤツを“頭がいい”と言うようになりました。でも一直線に行くのがいいことなのか? そもそも幸せは一直線で行けるものなのか?
“はぐれる”とは、そのアンチテーゼだと僕は思います。はぐれること、すなわち回り道をすることを美化するつもりはありませんが、回り道に価値がない、無能だから回り道をしている、そんなことではないんですよ。なぜ令和のいま、『はぐれ刑事』を作るのか、そんなところに多少の意味があるのでしょうし、作り手の“使命”を受け止めつつ、河辺を演じています。
以前、捜査一課の課長という方にお会いしたことがあります。もう、目つきが“堅気”じゃない。河辺を演じる上で、立場が立場だけに、事件のことをある程度、見えているものがあるでしょう。それをどこまで表現すればいいのか、さじ加減が難しかったです。とはいえ、河辺が登場する場面は楽しいやりとりが多いので、プっと吹いてもらえたら幸いです。
今回は1作目なので、まずは作品の世界感を味わってください。パート2、パート3になると、滂沱の涙が出るようなドラマになりますので(笑)、温かく見守っていただきたいです。

■放送情報
『はぐれ刑事三世』
テレビ朝日系にて、10月15日(木)20:00~21:48放送
出演:原田泰造、内田理央、立川談春、真飛聖、しゅはまはるみ、紺野まひる、佐戸井けん太、忍成修吾、藤井美菜、逢沢りな
脚本:大上忠稔
監督:大谷健太郎
ゼネラルプロデューサー:関拓也(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、島田薫(東映)
制作:テレビ朝日、東映
(c)テレビ朝日

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