水川あさみ、浅香航大、寄川歌太の人生が交錯する Sano ibukiの主題歌も披露『滑走路』予告編

 11月に公開される映画『滑走路』のポスタービジュアルと予告編が公開された。

 いじめや非正規雇用といった自らの経験を基に短歌を発表し続けた歌人・萩原慎一郎による歌集『歌集滑走路』をモチーフにオリジナルストーリーとして紡がれる本作。

 水川あさみが扮する翠、浅香航大扮する若手官僚・鷹野、そして新人・寄川歌太が扮する中学2年生の学級委員長、それぞれ悩みを抱えて生きる3人の人生が、やがて一つの道へと繋がっていく。

 非正規、いじめ、過労、キャリア、自死、家族……現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。共演には、坂井真紀、水橋研二、吉村界人、染谷将太、木下渓、池田優斗らが名を連ねる。

 公開された予告編では、まったくバラバラな3人の人生が、一人の人物の死をめぐり交錯していく様子が描き出される。様々な障壁と対峙し、行き場のない“心の叫び”を抱えるそれぞれの登場人物たちだが、「あの日、あなたの言葉が生きる翼をくれた」というナレーションが示唆するように、一筋の光を予感させるラストになっている。そして、最後に映し出されるのは「きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい」という、原作歌集におさめられた一首。タイトルの由来を想起させる歌は、ポスターに配された青空を翔ける1機の飛行機とも呼応し、「魂の叫び」と「希望」を感じさせる予告編とビジュアルに仕上がっている。また、Sano ibukiが映画のために書き下ろした主題歌「紙飛行機」の音源も、本映像で初披露されている。

映画『滑走路』予告編

 さらに、原作の『歌集 滑走路』の文庫版と、映画をもとに書き下ろされた小説版が9月24日に発売されることも決定。NHK『クローズアップ現代+』で『歌集 滑走路』を激賞した又吉直樹による解説も収録される。小説版の著者は、連続ドラマ化された『今からあなたを脅迫します』シリーズの藤石波矢。映画のストーリーをもとに、オリジナルの要素も加え、仕上げた原作の歌集に収録された数々の歌へのオマージュも要所に感じられる小説となっている。

■公開情報
『滑走路』
11月全国ロードショー
出演:水川あさみ、浅香航大、寄川歌太、木下渓、池田優斗、吉村界人、染谷将太、水橋研二、坂井真紀
監督:大庭功睦
脚本:桑村さや香
原作:萩原慎一郎『歌集 滑走路』(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)
主題歌:Sano ibuki「紙飛行機」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
配給:KADOKAWA
(c)2020「滑走路」製作委員会

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