ムロツヨシ×永野芽郁の父娘を好きにならずにいられない 『親バカ青春白書』濃密な登場人物たち

 以上の6名がメインキャストとなるが、もう一人『親バカ青春白書』には重要人物がいる。それが、ガタローの妻・幸子(新垣結衣)だ。ガタローが女神として崇める幸子はすでに亡くなっており、彼の思い出の中にだけ登場する。

 「花火大会の時の母さんの浴衣。ヤバかったな」というガタローの回想から、ガタローと幸子が屋上で花火を見上げる場面へ。偶然手が重なってしまうガタローに幸子は「わざとがよかったな」と花火よりも眩しい笑顔とともにポツリ。最近まで『逃げるは恥だが役に立つ ムズキュン!特別編』(TBS系)が放送されていたため、あまり久しぶりには感じづらいが、新垣結衣が連ドラに出演するのは『獣になれない私たち』(日本テレビ系/2018年)以来、約2年ぶり。新垣の登場はほんの一瞬。セリフも一言だけであるが、Twitterトレンドを席巻するほどの破壊力はいまだ健在だ。また、なぜ幸子が亡くなったのかは、このドラマのポッカリと空いた謎となっている。今後の物語の鍵を握る重要な人物であることは間違いない。

 さらには、寛子の父親役として佐藤二朗が、さくらを指導するテニスサークルの先輩として磯村勇斗も『今日から俺は!!』からゲストとして登場。今後も『今日俺』からは合計11名のメンバーが登場する予定で、賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名……などが控えているのだから、福田組恐るべしだ。

 第1話から濃密なキャラクターたちが出揃った『親バカ青春白書』。感触としては、青春ドラマにほんのり福田作品のコメディ要素が乗った観やすいテイストだと感じた。第2話は、畠山がメインのストーリー。彼がガタローに弟子入りし、さくらの恋心に気づくといった展開に。ガタローの親バカっぷりが炸裂しそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『親バカ青春白書』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:ムロツヨシ、永野芽郁、中川大志、今田美桜、戸塚純貴、小野花梨、谷口翔太、野間口徹、新垣結衣ほか
脚本統括・演出:福田雄一
脚本:穴吹一朗ほか
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:高明希、鈴木大造(クレデウス)
協力プロデューサー:白石香織(AX-ON)
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/oyabaka/
公式Twitter:@oyabaka_ntv

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