『エール』二階堂ふみの「晩秋の頃」が届けた思い 志村けんさんへの追悼の意とも重なる歌詞

 放送の最後には3月29日に急逝した志村けんさんが登場。オープニングでは、「謹んで哀悼の意を表します」というテロップが流れた。奇しくも、今日は音が亡き父を思いながら歌を披露する回に。音が歌った「晩秋の頃」の<優しい面影 心に灯して>という歌詞は、志村けんさんの死を慎む人たちの心とどこか重なる。視聴者に笑いを届けるエンターテイナーとして活躍し、その裏では共演者と信頼関係を築いていた志村けんさん。その笑顔を人々が忘れることはないだろう。最後まで、志村けんさんが演じる小山田の姿を見届けたい。

 第5週「ふたりの決意」では、福島に帰った裕一に再び困難が襲いかかる。母のまさ(菊池桃子)と弟・浩二(佐久本宝)に結婚を反対され、心が折れかかった裕一にイギリスからはまさかの知らせが。自分の人生か、家族の幸せか。迷う裕一の周りには、新たに古田新太や野田洋次郎、仲里依紗や野間口徹が演じる登場人物たちが続々と登場する。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)〜9月26日(土)
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみ、薬師丸ひろ子、菊池桃子、光石研、中村蒼、山崎育三郎、森山直太朗、佐久本宝、松井玲奈、森七菜、柴咲コウ、風間杜夫、唐沢寿明ほか
制作統括:土屋勝裕
プロデューサー:小西千栄子、小林泰子、土居美希
演出:吉田照幸、松園武大ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

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