チャン・チェン、鈴木京香ら、富司純子×シム・ウンギョンW主演映画『椿の庭』に出演

 7月にシネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開される映画『椿の庭』の追加キャストとして、鈴木京香、チャン・チェン、田辺誠一、清水綋治の出演が発表された。

 本作は、椿が咲き誇る一軒の家に住む祖母と孫娘、そしてそこを訪れる人々の物語。庭に咲く色とりどりの草花に季節を感じながら日々を慈しみ生きる家族の1年間を描く。日々、庭の世話をしながら孫娘と暮らす絹子を、『待合室』以来16年ぶりの映画出演となる富司純子が演じ、絹子の孫・渚役を『新聞記者』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』のシム・ウンギョンが務める。

 本作が初監督となる上田義彦は、写真家として24歳より活動を開始。2014年には、日本写真協会作家賞を受賞するなど写真家として高い評価を獲得してきた。脚本、撮影も兼任する本作では、上田監督自身の記憶、時代の移ろいの中節々の出来事で感じ取った感情を書き留め続けた言葉を土台に、構想から十数年をかけ脚本として練り上げ、1年をかけて撮影をした。

 鈴木は、絹子の娘で、渚にとっては叔母の陶子を演じる。チャン・チェンは、招かれざる訪問者・黄(ファン)役に。田辺は、黄とともに絹子の家を訪れる戸倉を演じ、清水は、絹子の亡き夫の旧友・幸三役を務める。富司、シム・ウンギョン、鈴木、チャン・チェンからはコメントが寄せられている。

コメント

富司純子

私の演じた絹子は夫との幸福な日々を過ごした幸せな女性で、純粋な可愛い人でした。その彼女をイメージし、上田監督の希望で衣装には私の着物を使いたいとのことで、撮影前に何十枚もの着物と帯を合わせ、その中から選んで頂きました。
撮影をした場所の、庭の藤棚の美しさ、家の歴史ある風格、庭から見える海、時間によって変わる景色など……すべてが今も印象に残っています。共演のシムさんは可愛いし、鈴木さんは本当の娘のように思えました。そして、上田監督は演技しやすいように雰囲気作りをして下さり、カットごとにとても良い気分にさせて下さいました。自然光の照明、カメラアングルの美しさなど映像の素晴らしさを楽しんで頂きたいです。

シム・ウンギョン

先ず、富司さん、鈴木さん、チャンさんはじめ尊敬する役者の方々と共演が出来たこと、上田監督の初映画に参加できたことを本当に光栄に思っております。
脚本を読ませて頂いた時は、水彩画のようなイメージが浮かび、心が落ち着くのを感じました。とても淡白ながらも余白の中に深いイメージがたっぷり入っていると思いました。私の演じた渚は優しい人で、でもどこかでずっと自分探しをしているようでした。撮影しながら彼女が成長していくことを感じ、一緒に喜んだり悲しんだりしていました。
そして、富司さんとは一番長くご一緒して、私がまだ日本に慣れていないことを気にかけて頂いたりとても心強かったです。美しい時間を皆さんにも是非観ていただきたいです。

鈴木京香

これまで何度もご一緒させていただきました上田さんの、美しい絵、涼やかな映像が映画になるという事で、完成をとても楽しみにしていました。そして、家族と家を案じる心優しい女性の役で出演する事が出来たことをとても嬉しく思っています。
私にとって、海を眺める日本家屋で富司さんと母と娘として接した時間は、何にも代えがたい貴重で幸せなことでした。美しい佇まい、優しい声、丁寧な所作...日本女性として、女優として、憧れの方です。
また、亡き母の姿を求めて日本にやってきた切なく可憐な渚は、ウンギョンさんの姿にぴったりと重なって、渚のことが大好きな叔母の気持ちに自然になれました。
多くの方に暮らしを愛しむ素敵な時間を過ごして頂ければと思います。

チャン・チェン

上田監督の脚本は詩的な美しさを潜め、読んでいるうちに自然と脳裏に優美な映像や光景が浮かびました。今回は日本語の脚本とセリフということもあり、特に言葉への理解と練習に努めました。撮影前には監督と役柄について意見を交わし、撮影中も監督のスタイルを観察することで、この映画で構想されている世界観への理解を深めることができました。共演した富司さんについては、撮影前に多くの出演作を鑑賞しました。現場では、富司さんが座っているだけで役に注ぐありったけの感情やエネルギーが伝わってきました。ウンギョンさんは、非常に聡明かつ明敏な役者で、監督が投げかける課題を的確に解釈しています。彼女の芝居には驚かされました。

■公開情報
『椿の庭』
7月、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
出演:富司純子、シム・ウンギョン、鈴木京香、チャン・チェン、田辺誠一、清水綋治
監督・脚本・撮影:上田義彦
製作:映画『椿の庭』製作委員会
配給:ビターズ・エンド
(c)2020 “The garden of Camellia” Film Partners

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