『テセウスの船』共犯者の手がかりを検証 鈴木亮平の排除を目論むみきおの真の目的とは?

 音臼小事件当日を迎えて、田村心(竹内涼真)は佐野文吾(鈴木亮平)と犯行を防ぐため奔走する。心たちが選んだ方法は、犯人・加藤みきお(柴崎楓雅)を徹底してマークすること。しかし、みきおは校長の石坂(笹野高史)と木村さつき(麻生祐未)に自分が疑われていることを涙ながらに訴え、かえって心たちが怪しまれることになる。

 『テセウスの船』(TBS系)第8話では、息が詰まるような犯人との攻防が繰り広げられた。心たちは青酸カリがはっと汁に入っていると考えて周囲に目を光らせるが、毒は混入されておらず、監視も空振りに終わる。結局、音臼小事件は起こらなかった。

 その頃、佐野の説得で村を出た和子(榮倉奈々)と子どもたちは、何者かに襲われ監禁されていた。和子たちが見つかったのは音臼小の体育館倉庫で、発見したのはみきおだった。みきおはお楽しみ会で学校にいたため、心と佐野は共犯者の存在に思い至る。体育館倉庫に閉じ込めることができるのは、お楽しみ会に参加した人物である可能性が高い。

 共犯者の手がかりについて、これまでに、1.お楽しみ会に参加している、2.車を運転できる、3.和子たちを運ぶ腕力がある(これに野菜やスタンガンを調達できる、を加えてもよい)ことが明らかになっている。可能性があるのは、商店主の井沢(六平直政)、元村議会議員の息子・田中正志(せいや)、農業を営む徳本(今野浩喜)、校長の石坂あたりだろうか。この中では31年後に殺害された正志が怪しいが、共犯者の正体が気になるところだ。

 音臼小事件が不発に終わったことで、あらためて犯人の動機に目が向けられることになった。サイコパス的な資質を持つみきおだが、「心先生は全然わかってないなあ。僕の計画は完璧だ」という発言や、ワープロに打ち込んだ「計画はとっくに変更した」という記述から、何らかの目的を抱いて犯行に及んでいることがわかる。

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