横浜流星が“復讐の鬼”と化す 『シロクロ』涙を流し、虚ろな瞳でナイフを握った決意

 やっと復讐を果たせることで狂気に蝕まれた直輝は、父に弁明しながらもあずさを刺す決心をする。涙を流し、虚ろな瞳で「大丈夫、俺、強くなったよ、わかってくれてありがと…」とつぶやく直輝は、その瞳から大粒の涙をポロポロとこぼし、聞こえるはずのない声に幾度もうなずく。直輝を案じた父親からのメッセージもむなしく、「パパ…大好き」と、大きく目を見開いた瞬間、まさに“復讐の鬼”と化した。およそ1分半にもわたる横浜の芝居は、第9話の大きな見どころとなっただろう。

 さらに、第9話ではこれまで直輝を苦しめてきた事件の真相が全て明らかになった。なんと真犯人はあずさだった。寂しさを埋めるため、そして周りからの注目を得るために兄を利用し、様々な人を陥れてきたあずさ。大人になっからも、度々直輝にすがってきたが、あずさは今でも孤独なままだ。この苦しみを埋められるのは父である佐島しかいない。一家で共謀し、大きな事件に蓋をしてきた佐島一家はどう償っていくのだろうか。

 次週の最終回では、事件のその後、残された人々の行く末が描かれる。コアラ男事件の真相は解明されたものの、レンを取り巻く環境や、直輝の狂気の末など明らかになっていないことはまだたくさんある。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(c)読売テレビ
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜23:25放送
出演:清野菜名、横浜流星、山崎樹範、吉田美月喜、中田圭祐、祷キララ、山口紗弥加
監督:遠藤光貴
脚本:佐藤友治、蛭田直美
チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:福田浩之(読売テレビ)、馬場三輝(ケイファクトリー)、千葉行利(ケイファクトリー)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/shirokuro/
公式Twitter:@shirokuro_drama
公式Instagram:@shirokuro_drama

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