『his』Sano ibukiが歌う主題歌入り予告公開 宮沢氷魚「寄り添うような内容にグッと来ました」
2020年1月24日に公開される宮沢氷魚初主演映画『his』の主題歌を、シンガーソングライターのSano ibukiが担当することが決定し、あわせて主題歌入り予告編が公開された。
本作は、様々な恋愛のかたちを切り取ってきた今泉力哉監督が、初めて男性同士の恋愛を描いた物語。主人公の同性カップルが、親権獲得や周りの人々への理解を求めて奮闘していく。
宮沢が演じるのは、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京からひとり田舎にやってきた主人公・井川迅。そして、迅が恋焦がれる日比野渚役を藤原季節が務める。ゲイであることを隠しながら、女性と結婚し、家事に子育てにと励むイクメンという役どころだ。
そのほかの共演者には、渚の妻・玲奈役に松本若菜、迅に恋する美里役に松本穂香、迅と渚を優しく見守る近所の人々役に鈴木慶一、根岸季衣、親権を争う裁判を担当する弁護士役に堀部圭亮、戸田恵子らが名を連ねている。
公開された主題歌入り予告編では、宮沢演じる井川と、藤原演じる日比野とその娘が過ごす日常が描かれており、Sano ibukiが今泉監督の依頼をきっかけに、本作のために書き下ろした主題歌「マリアロード」も聞くことができる。
「マリアロード」制作にあたって、今泉監督とSano ibukiは数時間にわたって話し合いながら楽曲の世界観を作り上げたという。Sano ibukiが映画の主題歌を手がけるのは、映画『ぼくらの7日間戦争』に続いて2作目となる。なお、「マリアロード」は、現在発売中の Sano ibukiのデビューアルバム『STORY TELLER』に収録されている。
Sano ibuki、今泉監督、主演を務めた宮沢からはコメントが寄せられている。
コメント一覧
Sano ibuki
今回「his」の主題歌を担当させて頂きました。「マリアロード」という曲です。
主人公達含め、登場人物それぞれが普通という表層的な言葉の中で、本物を探す姿を音楽で表現するために模索していった末に完成した楽曲です。
今泉監督が作る世界は他人事ではないのに、近すぎない。
そんな距離感に僭越ながら近しいものを感じたこともあり、この素晴らしい作品の一部になれたことを素直に嬉しく、誇りに思います。
今泉力哉監督
主題歌をつくってもらうにあたり、Sanoさんとお話しする時間をいただいた。
どんな曲にするかという話より、世の中と自分たちの音楽や映画との距離の話や、主張があるとしてもそれを強い言葉やわかりやすい言葉で届けないことの温度などについてたくさん話した。
安易な言葉での表現をお互いに苦手としていることなどを話した。
言葉って今は「刺さる」とかで修飾されるけど、「届ける」とか「寄り添う」とかそういう方がいいとか。
そしてつくっていただいた楽曲「マリアロード」は、さまざまな視点と色を持った暖かくも孤独を纏った曲でとても美しかった。これからもSanoさんの曲を聞いていきたいと思う。
宮沢氷魚
初めて聴いた時、とても感動したのを覚えています。優しいメロディ。そして、それに乗った暖かい歌詞。『his』のストーリーに寄り添うような内容にグッと来ました。迅と渚が共に想い合う絵が浮かんできます。
■公開情報
『his』
2020年1月24日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
出演:宮沢氷魚、藤原季節、松本若菜、松本穂香、外村紗玖良、中村久美、鈴木慶一、根岸季衣、堀部圭亮、戸田恵子
監督:今泉力哉
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:渡邊崇
主題歌:Sano ibuki「マリアロード」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
製作プロダクション:ダブ
企画製作:メ~テレ
配給:ファントム・フィルム
製作:映画「his」製作委員会
日本/5.1ch/カラー/127分
(c)2020映画「his」製作委員会
公式サイト:https://www.phantom-film.com/his-movie/