『ニッポンノワール』と『3年A組』の世界はどう交わっている? 菅田将暉や永野芽郁の登場に期待が膨らむ
『ニッポンノワール -刑事Yの反乱-』(日本テレビ系)第6話で、逃走中の遊佐清春(賀来賢人)を甲斐隼人(片寄涼太)と石倉光多(佐久本宝)が警察の手から守る。片寄と佐久本は2019年1月から3月にかけて放送された『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)に3年A組の生徒として出演。教師である柊一颯役の菅田将暉と熱演を繰り広げたことは記憶に新しい。
魁皇高校立てこもり事件から半年後という設定の『ニッポンノワール』で、脚本を手掛けるのは『3年A組』の武藤将吾。警察を舞台にしたノワールものと学園ドラマという違いはあるが、地続きの世界観を生かして『3年A組』のキャラクターも登場する。主要どころでは捜査一課の刑事・宮城遼一(細田善彦)や半グレ集団「ベルムズ」の元リーダー・喜志正臣(栄信)がいるが、3年A組の生徒も緊張感をやわらげるコミックリリーフや主人公を手助けする役割を担っている。
清春たちがガスマスクの男と遭遇する第4話で、遊園地にやって来た須永賢(古川毅)と魚住華(富田望生)は、休園日と知って行き先をハイキングに変更する。立てこもり事件をきっかけに須永に一目ぼれした華は猛烈なアプローチを繰り返すのだが、1年後の再会シーン(『3年A組』第9話)でその様子を回想している。最終的に須永が根負けした12回の告白には山頂でのシーンも含まれており、第4話の2人がハイキングに向かう場面を連想させる。「念願の初デートだったのに」(華)、「デートじゃねえし」(須永)という2人の会話から、半年後の時点ではまだカップル成立に至っていないが、1年後には須永も「愛するより愛されるほうが幸せになれると思う」と完全に受け入れており、順調に愛を育んでいったようだ。
第6話で再登場した石倉は、第2話でも「魁皇高校立てこもり事件の生徒」を口説き文句にナンパするカラオケ屋の店員役で清春と接点がある。また、第5話で諏訪唯月(今田美桜)が元交際相手の喜志に柊の言葉を伝えるなど、物語の要所要所で3年A組の生徒が姿を見せる。第7話では、元刑事の深水喜一(笹野高史)がマスターをする喫茶店「bonnaro」に熊沢花恋(堀田真由)と真壁翔(神尾楓珠)、水越涼音(福原遥)がやってくる。『3年A組』で死んだ景山澪奈(上白石萌歌)と同じ水泳部に所属していた3人は、居合わせた宮城に「3年A組の生徒です」と挨拶するが、取り調べを担当したはずの宮城は覚えていない様子。後に明らかになるニッポンノワールの人体実験を示唆する場面となっている。