『同期のサクラ』新田真剣佑演じる葵の“価値のある言葉” 同期一巡を経て物語は後半戦へ

 結果、葵の訴えは届かず、彼は土木課に異動、同じく2人に意見したサクラは子会社に出向となる。しかし、葵の本音は少なくともサクラと同期たちには“価値のある言葉”として心に響いた。それはつまり勝ち負けではない世界。SNSでも葵が直訴するシーンに大きな反響が集まっている。だらしなく曖昧で、時にはサクラを口説くような上辺だけだった葵が、どん底から這い上がり、自分の本心をぶつける。正統派のイケメン俳優である新田真剣佑が、これまでの回のイメージとは違ったギャップのある演技で挑んだことも理由の一つだろう。

 救われた葵はサクラを好きになるが、「あの後、あんなことになるなんて」と、2019年の葵が話す一幕も。サクラとその同期を一巡した物語。第6話でフィーチャーされるのは、サクラの元上司で人事部のすみれ(相武紗季)だ。取り上げられるのは、仕事にも子育てにも奮闘する女性としての生き方。『同期のサクラ』も折り返しに入った。サクラの故郷と本土を結ぶ橋を架ける夢は果たされたのか、なぜ2019年にサクラは意識の戻らない状態になってしまったのか。その謎が今後、少しづつ見え始めてくるだろう。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『同期のサクラ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音、相武紗季、椎名桔平
脚本 : 遊川和彦
チーフプロデューサー : 西憲彦
プロデューサー : 大平太、田上リサ(AXON)
演出 : 明石広人、南雲聖一
制作協力 : AXON
製作著作 : 日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/sakura2019/
公式Twitter:https://twitter.com/douki_sakura

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