大友花恋が語る、『新米姉妹のふたりごはん』での自分とは正反対の役柄への挑戦 「新鮮で楽しい」
柊ゆたかの人気コミックを実写化した連続ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』が、現在テレビ東京の木ドラ25枠で放送中だ。親の再婚により突然姉妹となり、ふたりで共同生活を送ることになったサチとあやりの“新米姉妹”が、料理を通じて絆を深めていく模様を描いた本作。サチ役を山田杏奈、あやり役を大友花恋がそれぞれ演じ、W主演を務めている。
今回リアルサウンド映画部では、内向的な性格だが、料理が絡むと目を輝かせる一面を持つ、料理が趣味の妹あやりを演じた大友花恋にインタビュー。W主演となった山田杏奈の印象やこれまで演じてきた役柄とは違ったあやりの役作りについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「新しいグルメドラマになっている」
ーー今回のドラマは人気コミックが原作ですが、原作は読みましたか?
大友花恋(以下、大友):友人に読んでいる子がいたので、タイトルは知っていました。なので、今回お話をいただいたときに「あ、あの作品だ!」とすぐに気づきました。私自身はまだ読んでいなかったので、急いで本屋さんに行って、出ている6巻までを買って、読み始めました。実際に読んでみると、この作品がたくさんの方々に愛される理由がわかりましたし、とても魅力的な内容だったので、読んでいてワクワクしました。
ーー中でも惹かれたのはどこですか?
大友:ご飯がおいしそうなところです(笑)。タイトルにもあるように、“食”がこの作品の1番の魅力だと思っています。ドラマはもちろん、映画や動画などでも食がブームになっていますが、この作品にはその魅力がたくさん詰まっている。今回のドラマは、映像も音も素敵で、作っている手順も見られて、それでいて最後は本当においしく食べる。観ていただく方の視覚も聴覚も魅了する作品になっているのではないかと思います。
ーーテレビ東京のグルメドラマといえば、『孤独のグルメ』や『きのう何食べた?』など、人気作品がたくさん誕生しています。
大友:確かにそうですよね。なので、プレッシャーもとても感じています。でも今回は、女子高生2人が主人公というところがとても新鮮だと思います。原作を読んで「ご飯が魅力的だな」と思ったのと同じくらい、2人の女の子が距離を縮めていくところが、私はとても好きです。それは、ドラマの中でもそのままお届けできたらいいなと思った部分のひとつなので、そういう意味でも、また新しいグルメドラマになっている気がします。
ーーサチの学校の様子なども出てくるので、そういう意味でも新しさはあるかもしれません。
大友:そうなんです。なので、さらに観ていただける方の幅が広がったかなと思います。今の若い子は、スマートフォンで食に関する動画を見ていることがとても多いと思うのですが、これを機に、テレビのグルメドラマの魅力を、また感じてもらえたらいいなという思いもあります。
ーー今回大友さんが演じているあやりは、内向的な性格であまり感情を表に出さない女の子です。
大友:演じるのがとても難しい役柄です。私自身が、感情が表に出てしまうタイプなので、真逆です。あやりのように感情を外に出さないことがないので、「あやりはなんで思っていることをストレートに表現できないんだろう」とか、「あやりはどういう瞬間に自分の感情に正直になるんだろう」とか、そういうことをたくさん考えました。ドラマの中では、話数が進めば進むほどサチとの距離も縮まってくるので、「第3話ではこれくらい、第4話ではこれくらい」というように、いろいろ考えながら撮影をしています。そういうことを監督や(山田)杏奈ちゃんと話し合うのも楽しいですし、刺激的で、日々勉強させていただいています。
ーー撮影は順撮りなんですか?
大友:違うんですよ。なので、その距離感をその都度考えて演じなければいけないので、とても難しいです。さっきまで2人でゲラゲラ笑っていたシーンを撮っていたのに、次のシーンではサチが何を言っても笑わない感じにしなければいけなかったり……。なので、クランクイン前になんとなく自分の中でイメージを決めて、現場ではそのイメージをもとに考えながら撮影に臨んでいます。