うた☆プリ『マジLOVEキングダム』がロングラン 人気を後押しするライブアニメーションの魅力

広まるライブアニメーション、永遠を目指す『うた☆プリ』

 『うた☆プリ』シリーズの原作・企画原案・音楽プロデューサーを務めている上松範康氏が同じく音楽プロデューサーとして参加している『劇場版「BanG Dream! FILM LIVE」』も9月13日より全国公開しており、こちらもライブアニメーション作品となっている。音楽アニメーションの表現の幅を広げるであろうこのジャンルを、今後は様々な作品が取り入れ、新たな映画の楽しみ方として広まるのではないだろうか。

 上松氏が自身の書籍で、「僕と紺野さやかさんが考える『うた☆プリ』の美学は〈攻める〉です」と述べているように、『うた☆プリ』ではインパクトを大切にしている。美麗なイラストに魅力的な個性を持つアイドルと仲間たち、キャッチーな音楽と共に展開していくストーリーは、多くの人の心を掴んで離さなかった。この度の劇場版化と、そこで好成績を記録したこと、また「マジLOVE LIVE」も、さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモードで最大で37,000人収容。2デイズ)で行ったことなどは、心を掴まれたファンが何度も足を運んだり、周囲の人におすすめし、広めたりした結果なのではないだろうか。もし劇場版『うた☆プリ』が円盤化するのであれば、友人に自分が好きなアーティストのライブDVDを貸すような感覚で、さらに広まって行くのではないかと期待している。

 来年で10周年を迎える今、コンテンツの成長に対して上松氏は、「多くのユーザーの皆様が青春や人生の一部を捧げてくださる作品になったということを自覚しています。それはある意味で罪深いことであるのかもしれませんが、僕は『うた☆プリ』を永久に続けることで、その責任を果たしていこうと思っています」と述べている。その思いもあってか、現在も様々な表現に挑戦しており、作品は10年前よりも大きな存在となったが、同時に近い存在にもなったように思う。今後も、革新的なアイドルアニメである『うた☆プリ』と、夢のようなステージへ誘ってくれるアイドルたちから目が離せない。

参考文献

・『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム パンフレット 豪華版 別冊 STAFF SIDE BOOK』(2019)/UTA☆PRI-MOVIE PROJECT
・上松範康『アニソン・ゲーム音楽作り20年の軌跡~上松範康の仕事術~』(2018)/主婦の友社

(文=土屋三咲)

■作品情報
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』
全国公開中
原作:上松範康/ブロッコリー
総監督:古田丈司
監督: 永岡智佳
CGティレクター:中島宏
キャラクターデザイン原案:倉花千夏
キャラクターデザイン・総作画監督:藤岡真紀
キャラクターモデリングスーパーバイザー:宮嶋克佳
音楽:Elements Garden
制作:A-1 Pictures
配給:松竹
製作:うた☆プリ劇場版製作委員会
(c)UTA☆PRI-MOVIE PROJECT

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