草刈民代、城田優、上白石萌音、シャーロット・ケイト・フォックス、『カツベン!』無声映画俳優に
周防正行監督最新作『カツベン!』に登場する無声映画の俳優役として、草刈民代、城田優、上白石萌音、シャーロット・ケイト・フォックスが出演することが決定した。
本作は、『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』の周防監督が手がけた、活動弁士を夢見る青年を主人公にした物語。今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時最先端だった映画は、サイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからであった。
七色の声を持つ天才的な活動弁士の主人公を成田凌が演じるほか、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央らがキャストに名を連ねている。
草刈と城田は、世界中で幾度となく映画化され、オペラとしても知られる不朽の名作『椿姫』に出演。1921年に当時大人気だったルドルフ・ヴァレンチノと女優アラ・ナジモヴァの共演作を完全再現した。
上白石は、尾崎紅葉の代表作ともいえる『金色夜叉』(オリジナル版が消失してしまっているため、1932年版を参考に制作)のお宮役を務める。
フォックスは、周防監督が本作のために制作した完全オリジナル無声映画『南方のロマンス』に出演する。
そのほか、『ノートルダムのせむし男』『十誡』『不如帰』といった元の作品があるものから、『後藤市之丞』『火車お千』といった完全オリジナル無声映画も登場する。
コメント
草刈民代
城田さんは劇中の扮装がピッタリ!短い時間でしたが、私の方もすぐに役に入れました。
私は外人の役ですが、試写でご覧になった方で、何人か全く私に気づかなかった方がいらして、すごく嬉しかったです!
椿姫はバレリーナ時代にも踊ったことがあった作品でした。こういう形でまた同じ役ができるのは楽しいことです。
城田優
今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした。基本的には、感情の部分より、物理的な動きに関してのやり取りが多かったので、周防監督には、是非また違う作品で、”お芝居”の演出を受けたいと心から願っております。今回は、実在した無声映画を観ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで、細部にこだわり、完全再現しま した。非常に”時代”を感じられる仕上がりになっていると思います。
上白石萌音
6年ぶりの周防組は、久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました。
カタカタと音を鳴らして回るフィルムに、映画の長い歴史を感じました。その一部になれたこと、本当に嬉しかったです!
シャーロット・ケイト・フォックス
この作品に参加させていただいた時間はとても素晴らしかったです。
劇中劇は「風と共に去りぬ」に似た世界観で、とてもワクワクしました!子供の頃初めて観た映画の一つだったので思い出深く、なんとも美しい素敵なシーン。監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです!Thank you very much!
■公開情報
『カツベン!』
12月13日ロードショー
監督・脚本:周防正行
出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊、池松壮亮、成河、酒井美紀、山本耕史、草刈民代、城田優、上白石萌音、シャーロット・ケイト・フォックス
配給:東映
(c)2019「カツベン!」製作委員会
公式サイト:http://www.katsuben.jp/