『セミオトコ』Hey! Say! JUMP 山田涼介の“天使”な演技 豊富な経験×アイドル力がハートを掴む

 Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務めるドラマ『セミオトコ』(テレビ朝日系)が、
心のオアシスだ。

 同作は、山田演じるセミの王子様・セミオが人間の姿に扮し、命の恩人であるおかゆこと大川由香(木南晴夏)の望みを叶えるために命が尽きるまでの7日間を一緒に過ごすという、ちょっと変わったラブストーリー。すでに第4話まで放送されており、セミオの純真無垢さが爆発している。それに触れたおかゆも少しずつ前向きな性格に変化。2人の恋も少しずつ動き始めたところで、盛り上がりを見せており、SNSでも「セミオ最高」「切ない」「キュン死する」など歓喜の声が多数見られるなど、多くの視聴者の心をキャッチしていることが分かる。

 中でも、セミオのキャラクターが最高だ。直近で山田が連ドラに出演したのは、『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)。演じたのは、家族から理不尽な扱いをされつつもなんだかんだ家族に尽くしてしまう主人公・北沢秀作。その理不尽さに心の中でツッコミを入れてみたり、変顔を披露したり、奇行を繰り返したりと、エッジの効いた役であった。しかし、秀作というキャラクターはコミカライズされているものの、「エリート一族の中にはこういう思いをしている人もいるのかもしれない」とある種の現実味を感じる心情の変化を見せてくれていたように思う。

 一方、今回のセミオ役はどこまでいってもファンタジーである。セミが擬人化したという設定のため、もちろん人間の常識は一切通じない。「キスってなんですか?」と聞いたり、恥ずかしげもなく「僕はおかゆさんに恋をしています」と人前で堂々と言ったり……。ともすれば“ヤバい”役になりかねないが、「実はセミ」というファンタジーな設定があるため、妙に納得してしまう。ただただ、天使のような可愛らしさだけが際立っているのだ。

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