『インハンド』山下智久×濱田岳、心の通じ合ったバディに 磯村勇斗登場で物語は最終章へ

 山下智久が主演を務めるドラマ『インハンド』(TBS系)が6月7日放送の第9話より最終章に突入。紐倉哲(山下智久)と高家春馬(濱田岳)のコンビに磨きがかかっている。

 救命救急の専門医から寄生虫学者である紐倉の助手へと転身する高家は、第2話にて彼の研究所に移り、さっそく荷物持ちや馬乗りと、とことんこき使われることとなる。寄生虫の実験体にされたり、時には人質にされたりと、高家は変わり者でドSな紐倉に振り回されてきたが、彼らの関係性に変化が訪れるのが、第5話。紐倉と元助手の入谷廻(松下優也)にまつわる過去が一気に明かされる回だ。

 入谷が紐倉に残した最後の言葉が、「紐倉哲の助手でよかった。哲、ありがとう」「いつか新しい助手を見つけてくれ」。その後、高家は入谷の遺品として残っていた島での集合写真にこっそり自身の写真を貼り付け、入谷の意思を受け継いでいた。

 公式サイトの相関図において、紐倉と高家の関係性は、「上から目線」「ムカつく!」とエクスクラメーション入りの感情で表されている。2人が出会った時と同じように、紐倉が高家を酷使する様子は一切変わらないものの、高家が自分から1人で行動しようとすると「えっ?」と紐倉が動揺し、あからさまに拗ねた態度を見せる。そんな紐倉に高家も気づき、チャチャを入れるといった流れは今までになかった変化だ。牧野巴(菜々緒)から「勝手なことしないでよ」と事件についてあからさまに振りを入れられた2人が「勝手なことするしかないだろ」と息を合わせる場面は、凸凹コンビが実は心の通じ合ったバディであることを示している。

 治療を放棄した罪で逮捕される黒野院長(正名僕蔵)から道連れにされそうになる高家を庇うため、紐倉は「バカでお人よしで、役立たずで中途半端で、迷惑ばかりかけてくるお節介野郎だ」といつも通り高家をバカにしながらも、医者の本分を一度も忘れたことはないと本心からの言葉を投げかける。「って言ったら」と高家のセリフを使い照れ隠しをする紐倉、その2人を笑顔で見つめる牧野という光景が、第9話目にして、見ていて心地よくなってきているのだから不思議だ。

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