『ストロベリーナイト・サーガ』インタビュー
二階堂ふみが挑む、新たな姫川玲子像 『ストロベリーナイト・サーガ』への意気込みを語る
誉田哲也のベストセラー警察小説『姫川玲子シリーズ』が、フジテレビ系木曜劇場にて再び映像化される。2010年に放送されたスペシャルドラマ『ストロベリーナイト』で主人公の女性刑事、ノンキャリアでありながら27歳という若さで警部補に昇任した姫川玲子を演じた竹内結子に代わり、新たに生まれ変わる『ストロベリーナイト・サーガ』では二階堂ふみが主演を務める。
本作で二階堂とW主演を務めるのは姫川の年上の部下・菊田和男を演じる亀梨和也。そして姫川の天敵である警部補・勝俣健作“ガンテツ”を江口洋介が演じる。二階堂に、2度に渡っての実写化を果たす『姫川玲子シリーズ』の魅力、そして本作への意気込みを聞いた。
「やっぱりどこか背負うものはある」
二階堂ふみ(以下、二階堂):原作がとても人気ですし、前作もすごく支持された作品だったので、またイチから新しい作品として作るのは挑戦的だなと思いました。同時に、その強い覚悟をプロデューサーやディレクターの方々に感じて、この挑戦に一緒に参加させていただけたらなと。
ーー今回が連続ドラマの初主演ですね。
二階堂:主演としてやっぱりどこか背負うものはあるんだろうなと感じていますが、最後までスタッフ、キャストの方々と寄り添って面白い作品を作っていきたいです。アクションも多いですし、内容的にもなかなかハードな撮影も多いですが、すごくいい現場を用意していただいているので、そこで精一杯いいお芝居をしたいですね。現場で光を焚いてくださる照明の方々や録音、美術の方々など、全員の思いを、テレビに映るいちキャストとして、視聴者の方々に感じとっていただけたらなと思います。
ーーこの作品が、2度の実写化というところで、長きにわたって実写化される原作の魅力をどう感じますか?
二階堂:原作がとても面白く、自然に自分の頭の中で映像が浮かんでいました。姫川がこういう動きをとったとかこういう場所にいるんだなと全て頭の中で再生されるような。ファンの方々それぞれの中にある姫川玲子像や物語のイメージも強いと思いますし、そのなかで、完璧な『ストロベリーナイト』を作り上げた方々は本当に素晴らしいなと、前作に対する敬意がよりいっそう強くなります。今回もそんな風に思っていただけるよう頑張りたいです。
ーー原作者の誉田さんが「前作を超えなければならない」とコメントされていました。
二階堂:超えなきゃいけないという意識もありますが、そこだけに捉われずに、またちょっと一味違う『ストロベリーナイト』と姫川玲子を視聴者の皆さまに楽しんでいただけるような作品にできたらと思います。
ーー姫川玲子にどのようなイメージを持って、役作りしていますか。
二階堂:姫川玲子は男社会の中で刑事としてのプライドを誰よりも持ってるのですが、自分が背負っている過去の苦しみもどこかで抱えていて、非常に難しいバランスの中で生きていると感じました。一人の刑事であり、一人の女性であると思うので、そんな彼女の繊細さやたくましさを、いいバランスで演じていきたいです。